「ひどい!そんなに怒らなくてもいいじゃない」美奈子は声を上げる
「美奈子ちゃん」沙月(さつき)ちゃんは怒っていた..
相手は従姉妹で4つ年上の可愛い少女
美奈子(みなこ)ちゃんである。
「だって沙月ちゃん、あのね、我が家のパソコンの調子が悪かったですもの」
美奈子の涙の訴えであった
「またパソコンを壊した!友人の掲示板にもいたわそんな人!で、
美奈子ちゃん他に何を壊したの!」沙月
沙月の顔には怒りマークが浮かぶ 本格的にお怒りだった
「ちょっと壊しただけでしょう!米国のペンタゴンに侵入するには
沙月ちゃんのノートパソコンでは少し、容量やメモリが足らなかったですもの」
美奈子の涙ながらの言葉
「で、私のパソと軍事衛星のデータも一部壊したのね」沙月
「だって、沙月ちゃん!緊急事態だったですもの」
「沙月ちゃんが道で拾った猫にゃんこ その子は美奈子ちゃんの飼い猫になった
私のラヴリー『沙那さな』ちゃん」
「お散歩に出かけたまま、2日も行方不明だったですもの」必死で抗議の美奈子 涙が瞳には浮かんでいた。
「で、ペンタゴンの軍事衛星を使い、捜しだしたと?」沙月
「あのね、実は12分31秒で発見しました。
悪いドラ猫さんが沙那ちゃんを追い回してたの
ドラさんの5センチ手前でレーザーを発射して脅かしたら逃げちゃいました
ちょっとヒゲが焦げたみたい
だって沙月ちゃん!沙那ちゃんの乙女のピンチだったのよ」美奈子
「・・・・・・・・・]沙月
沙月は黙って美奈子を見ていた。
二人の沈黙 そうして沈黙は続く
そして、それからゆっくりと美奈子は言葉は紡ぐ
「あのね沙月ちゃん、沙月ちゃんの大好きなアップルパイ焼いてきたの」
おそるおそる、美奈子はやや、怯えつつも
そっとお伺いをたてる。
「乙女のピンチなのよね(ニャンコの...)」ため息をつきながら沙月は一言である
チラリと美味そうなアップルパイを見て口元には満足そうな軽い笑みを浮かべる沙月である。
「OK 、仕方ない、今回は特別に見逃してあげる..で、
もちろん、紅茶のF&Mのアールグレーかアップルつけてね☆」沙月
「ちゃんと用意してます。」いそいそとお茶の準備をしながら美奈子は悩んでいた
この間、沙月ちゃんのパパさんのパソコンをこっそり使い、
ロシアの軍事衛星で、また迷子になった沙那ちゃんを捜した事は
秘密にした方がいいだろうか?実は他にも沢山あるのだが
「美味しい」沙月「おかわりはいかが?」美奈子
にっこり微笑みながら沙月ちゃんに対しては、小心な美奈子ちゃんは実は心密かに悩んでいたのだった。
FIN