あっかんです圧倒されてしまい圧巻でした。なんだろうという軽い好奇心で読み始め…読むというより「見る」テイスト、わからないと叫ぶ前に少し離れてちゃんと見る。一瞬だけでも『脳が破壊される』と思ってしまった自分が恥ずかしいです。次の瞬間、破壊されるどころか脳に新大陸が爆誕していました。不思議と読める?私は「読むな、見ろ」と自分に言い聞かせながら解読していきました。それはまるで「考えるな、感じろ」にも通じます。
なにげない日常の出来事が、きらっきらのキラッキラで伝わってきました。ありきたりのような毎日を煌めく特別な体験へと生まれ変わらせてくれるもののひとつに文学があるのではないかと思っています。この作品は生まれ変わりを超えて異次元級の昇華です。現実世界にいながら異世界に迷い込んでしまいました、しかし、しかも、ちゃんと意味が通じる。もしかして異世界転生者たちは、このようにして文字の解読や会話コミュニケーションをスムーズに会得しているのではないか…そう思うと、じんわり感動します。ありがとうございます、私は新しい視点を獲得することができました。この作品は、あなたがすでに持っていても持て余しているか覚醒させていないアプリを強制稼働してくれるでしょう。どうぞ「見る文学」をご堪能くださいませ。新しい視座が、魔術スキルのごとく付与されます。