目次
ブックマーク
応援する
3
コメント
シェア
通報
ブルーマウンテンと信用価値
ブルーマウンテンと信用価値
黒鯛の刺身
文芸・その他雑文・エッセイ
2025年01月17日
公開日
517字
完結済
正直者は損をする?
皆がルールを守らず、自分の利益ばかり追い求めると……。

第1話

 先日、私はコーヒー豆をかった。

 その銘柄は「ブルーマウンテン」。

 どうやら、その味と人気から、コーヒー豆の王者と言われているらしい。


 だが後で、コーヒーに詳しい人に聞いた話なのだが、ブルーマウンテンという人気の珈琲豆は、実際に存在する量の4倍ほどが日本に流通されているらしい。


 つまり単純に考えれば、4つに3つが偽物。

 本物の割合は25%という低さだ。

 きっと私が買った豆も偽物だろう。


 他にも有名な話として、以前に熊本産のアサリが、しばらく生産量の60倍以上が流通していた時があった。

 もうこうなると、本物を探す方が難しい。


 近隣諸国の製品管理も酷いが、最近の日本の内情も笑えたものではない。


 昔は世界に誇った「メイド・イン・ジャパン」。

 だが、今や日本の製造業は斜陽となり、立派な貿易赤字国である。

 残念ながら、優れた製品を外国から沢山買う立場だ。

 新聞の紙面には、GDPが4位に転落したというニュースも踊る。


 ……いつから、こうなったのだろう?


 ちなみに、コーヒーの話に戻るが、良心的な喫茶店は先の事情から、ブルーマウンテンを店で出さないところも多いそうだ。


 「なんでもいいから、自分だけ儲けたい!」


 こう思う強い気持ちが、日本の地位を下げたのかもしれませんね。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?