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第3話:江戸の色、アニメの色

(背景:工房の一角で、健太郎と左平が染料を広げた紙を見ている)


健太郎「うわっ、この青、めちゃくちゃ鮮やかですね! なんか見覚えある色だな……。」


左平「ほう、わかるか? これは“ベロ藍”といって、江戸の終わり頃に流行った舶来の青じゃ。」


健太郎「あっ! これって北斎の浮世絵にも使われてたやつですよね?『富嶽三十六景』の波の色!」


左平「そうじゃ。日本にはもともと藍染の文化があったが、ベロ藍が入ってきてからは、より鮮やかで深みのある青が表現できるようになったのじゃ。」


健太郎「なるほど……でも、アニメ業界でも青ってめっちゃ大事な色なんですよ。空とか水とか、印象的なシーンでよく使われるし。」


左平「ほう、現代でも“色”を大事にしとるんじゃな?」


健太郎「めっちゃ大事っす! たとえば、キャラの性格に合わせて色を決めたり、場面の雰囲気を作るのに使ったり。たとえば“熱血主人公”なら赤、“クールなライバル”なら青、みたいに!」


左平「ほほう、それは面白いな。江戸でも、色には意味があったぞ。武士は“紺”を好み、商人は“茶”を着た。町人は派手な色を楽しんだものじゃ。」


健太郎「え、それって現代のアニメのキャラデザと同じじゃないですか! 色でキャラの個性を表現するの、昔からあったんだ……。」


左平「ふふ、どうやら“色”の力は時代を超えて生きておるようじゃな。」


健太郎「江戸のカラーパレット、もっと研究したくなってきた……アニメにも絶対活かせる!」


(次回へ続く——動きを生む筆使いとアニメの線画!)

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