当たり前のことですが、携帯電話は幅広い年齢層の方が持っておられます。小学生以下だと親の名義だったりしますが、中学生からは学割を使って本人の名義で契約もできます。
クレジットカードの契約のように定期的な収入などの審査は無く、大抵の人は簡単に作れます。過去に未納等があってブラックリスト入りしてなければ、必要な本人確認書類などを揃えるだけです。ぶっちゃけてしまうなら、過去の未納があっても支払ったら当日に即作れる人も多いです。(支払い証明は必要になりますが)
登録センターが空いていれば、早い時だと10分もかからずにお渡し完了することもありました。混んでいても通常は1時間はかからなかったですが、稀にサーバダウンすることもあって、翌日お渡しに変わってしまった時の対応は悲惨でした……。遅延を連絡した電話口でお客様からキレられた上に、翌日の朝一にご自宅兼店舗まで謝罪がてらの配達に行かされたこともあります。
その時に言われた一言は今でも覚えてますとも。「自分が早く帰りたいから、今日は無理とか無責任なこと言ってるんやろ!」って、ショップ店員がいくら残業したところで登録センターが復活するわけもないんですが……一般人のクレームの方がよっぽど怖いと思った一件です。
クレームではありませんが、幅広い年齢の方が来店される郊外のショップで、平日の昼間に契約以外で来られる常連さんの半数くらいは取り扱い説明や設定確認でした。主に年配の方がほとんど。
迷惑メールが届く度に「消して」と来られる方もいれば、電話帳への番号登録を頼みに来られる方、お気に入りの画像を待ち受けに設定することもあれば、着信音の変更もしょっちゅうです。
メアドの変更や、有料サイトの退会の操作を頼まれることもあったりと、プライベートな操作を依頼される日々でした。
有料サイトと言えば、大体月額は数百円の物が多かったのですが、放置し続けた結果4000円以上を使っていないサイトの会員料金として毎月請求されている方がおられました。その全ての退会操作を頼まれたのですが、サイトによっては退会画面が分かり辛かったりして1時間近くかかった記憶があります。
当時はまだ個人情報保護法が出来たばかりの頃でしたから、結構何でもありだった気がします。携帯電話=個人情報の塊という意識がまだ少なかったせいでしょうか、当時のお客様には携帯ショップの店員さん=近所にある馴染みのお店の店員さん、くらいの認識だったのでしょう。
お客様からガチのお見合い話を持ち掛けられたことが、私の場合は二度ありました。よくよく考えて見ると、お客様側は私のことは名前と勤務先しか分からないはずなのに、そんな女に知り合いを紹介してやろうと思って下さったのはとても貴重です。ま、さすがにお見合いまではありがた迷惑ですけど……。