最近のスマホは防水の物が多いようですが、スマホの防水は完全防水だと思ったら大間違いです。あくまでも生活防水レベルだと思って使った方が良いです。
私のとても身近な人で、防水だからと毎日帰宅後にスマホを石鹸で洗っていた人がいましたが、調子が悪くなって分解修理に出したら「水没ですね」と言われてました……。
もし、携帯電話を水の中に落としたぁ! と言う場合が出てきたら、落ち着いてから以下の方法を試してみてください。
携帯電話の水没は故障ではなく破損扱いになりますので、修理不可か有償修理になってしまいます。
保険を使って有償交換か通常通りに機種変更をするしかないのですが、もし”あと数日で1年になるのに、今は高いし勿体無い”とか、”ちょっと濡れたくらいで液晶がおかしいな? という程度”であれば、奇跡的な復活を期待してみましょう。
確率的には低いのですが、メイン基盤と呼ばれる一番重要な部品が無事で、濡れた場所も腐食せずに水分がキレイに飛んでくれれば普通に使えるようになることもあります。あくまでも一時的に、ですが。
また、機種変更する覚悟ができているけど、電源が入らない為にメモリが確認できない場合にも応急処置としておすすめします。
まず、濡れたら即、電池パックを外してから、水分は拭き取れるだけ完全に外側から拭き取ってください。
(ガラケーと違いスマホは電池パックを外すのが難しいかもですが……)
そして、以下の方法で携帯の内側の水分を飛ばしてみてください。
・湿度の低い季節であれば、日陰で1日中、陰干し
・丸一日、冷蔵庫の中に放置
・ドライヤーの温風と冷風を使い分け、携帯本体が熱くならないよう注意しながら乾燥
――注1:ドライヤー対策はできれば大量に濡らした場合以外は避けてくださいね。一番即効性があるのですが、携帯が熱くなりすぎると内側の部品が熱で破損してしまう恐れがあるので……。
――注2:完全に乾燥する前に電源を入れてしまうとショートしてしまう可能性もあります。無理に電源を入れないようにしてください。乾燥する時は必ず、電池と本体は外した状態で!
水没・水濡れに多いケースは、一年の内で一番、携帯電話の水没が多い季節はダントツで夏です。薄着になるのでポケットからポロッと落ちる確率が高くなるみたいですね。うっかり油断してると、ポッケからポロリ&トイレにボチャンです。
本人に原因が分かっていての水没の8割はトイレではないかと私は思ってます。しかも、流す前の……。水没機から色のついた水が滴っていても平然と対応しなければならない店員と、半笑いのお客様。想像してみてください、ものすごーく気まずいです。接客後の手洗いは必須です。
特に男性の場合なら、ワイシャツの胸ポケットに入れている人、注意です。なので、当時のショップのグッズコーナーではクリップ付きのストラップがよく売れてました。↑それでも、通話後にクリップを付け直し忘れてポロリな人も多かった……クリップで留めるのを忘れちゃうみたいです。
また、夏場は急な夕立で携帯電話が濡れてしまうという方が多く、雨が降った直後や、その翌日は水没機種の対応ラッシュ……。
あと、エアコンをガンガンに利かせた室内、車内と室外との温度差も危険。お風呂で半身浴しながら携帯触る人も同じですよ。ジップロックに入れてるだけじゃ防水にはならないです。
窓ガラスと同じように携帯の中にも結露が溜まってしまっての水没が多いんです。電気代の節約の為にもクーラーは控えめに! お風呂に携帯は持ち込まない!
小さなお子さん(特に1歳未満)がおられる場合は、ヨダレ水没が多いです。携帯電話って赤ちゃんのオモチャにちょうど良いサイズなので、子供をあやすために何気なく携帯電話を持たせる方が多いようです。で、親の知らない内に子供はそれを口に運ぶ、と……。
ヨダレは少量ずつ浸み込んでいくケースが多いようで、実際に中を分解してみないと分からないことが多いので、 「なんか携帯が調子悪いんですけど……」 と来店され、ヨダレは無いと思うとかいいつつ、メーカーからの分解写真を見て納得。
うちの子に限って……とか思ってても分かんないですよ。もし、携帯がないと泣いてしまうというお子さんがおられれば、ショップに展示してあるモックアップ(携帯の見本)の使っていないものを貰ってはいかがでしょうか?
あれって意外と仕入れ値が高いモノ(2000円くらいと聞いたことがあります)なので、お店によっては数百円で販売されていたり、タダで貰えたりと扱いはいろいろなのですが、一度確認されることをオススメします。ネットオークションでも出てたりしますね。
モックアップの中身はただの鉄板なので、機械が入っていない分、本物を与えるよりは小さなお子さんにとっても安心だと思います。鉄板で実物との重さを合わせてあるのです。
女性に多いのが、お風呂上りの電話が原因のケース。髪が半乾きの状態で電話して水没……。
あとは実証しにくいのですが、使用者の体温で携帯本体が汗をかいてしまうことでの水没もあると思います。
昔々の単純な機能の電話と違い、今の携帯はいろんな機能がついて複雑&精密になった分、ほんのちょっとの水でも完全アウトになる可能性があります。まさに精密機械なのです。
でも、「今まで使ってたのは大丈夫だったのに」と言ってくる勘違いさんも多いです……勘弁。