僕がイヴの眠っている場所から戻ろうと後ろを振り返った時、
そこには、見覚えのある白いジャッカルの姿があった。
耳としっぽをかじられたそいつは、
もう大人になり立派になっていた。
もう一匹のメスのジャッカルと子供のジャッカルを引き連れて歩くそいつの姿を見ていると、
僕はなんだか元気と勇気が沸いてきた。
「お前、立派になったな!」
僕はそいつに笑顔であいさつした。
すると、
「キュイン!キュイン!」
そいつは僕の気持ちを理解してくれたのか、
僕に向けて返事をしてくれたんだ。
嘘じゃない、本当なんだ。
僕はそのとき、ここでの人生も
悪いことばかりじゃないなって、
ここに来て初めて思った。
僕は、この清々しく清らかな気持ちに言葉にならない程の喜びを噛みしめていた。
"それ"はきっと
『偽善』でも『信仰』でも『片想い』でもない。
誰も気にも止めないような場所。
ただの通りすがりのキミは、
さりげない幸せを私に届けてくれた。
How far the little candle throws his beams.
"それ"はけっして
『仕事』でも『友情』でも『恋』でもない。
私が自信をもてなくなったとき。
本当は余裕のないキミは、
温かい希望を私に教えてくれた。
So shines a good deed in a naughty world.
だけど、"それ"をはっきりと表せる言葉は
『やさしさ』でも『絆』でも『希望』でもない。
Dependentの Co-Arising
それはきっと、
ここから遥か悠久の
どこまでも果てしなく遠い未来へと
受け継がれていく
人から人への普遍的で根源的な
〜
だったけど、
キミとの大切な、
とっても素敵な時間をありがとう。