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アルビノの少女イヴ 〜これは、人がまだ猿だった太古の昔。僕に"愛"を教えてくれた少女の物語
アルビノの少女イヴ 〜これは、人がまだ猿だった太古の昔。僕に"愛"を教えてくれた少女の物語
憮然野郎
SFSFコレクション
2025年01月14日
公開日
1.2万字
完結済
※当該作品は、『星屑彼方の君とあの夏の旅』の一部
第3章②”アルビノの少女イヴ ”のレーティング付与有りのオリジナル版です。
レーティング付与無し修正版は本編『星屑彼方の君とあの夏の旅』中の第3章②”アルビノの少女イヴ ”になります。

※レーティング付与有りの本作には、オリジナル版の演出上やむを得ず、残虐描写などの過激な表現が含まれている箇所がございます。
また、これらの特徴が強いと判断した回の前の回末尾にて念の為事前に注釈で注意喚起をしております。

もし、このようなセンシティブな表現が苦手な方は、
後日追って掲載予定のレーティング無し修正版を読んでいただくか、
又は飲食の前後や就寝前の閲覧を避ける等して、
充分ご注意いただきますようお願い致します。

作中には腐った生肉を食べる描写が含まれていますが、これは非常に危険な行為であり、致命的な寄生虫感染など命に関わるリスクがあります。絶対に真似をしないようにお願い致します。当方では一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
 
この物語は、法律や法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。







これは人がまだ猿だった太古の昔、
僕に『愛』を教えてくれた少女の物語


主人公の青年ひかるはある出来事をきっかけにアラーヤ識という潜在意識の中に迷い込みます。

青年ひかると原生人類の少女イヴ。
これは、そんな二人の切なくも儚い出逢いと別れ、そして感動のエピソードです。


主な登場人物

・ひかる
長野県の天文台で働いている25歳の青年。

・イヴ
ひかるが出会った原生人類の少女。
真っ白い肌に赤い瞳でアルビノの特徴を持つ彼女はいつも集団の中で孤立していた。

プロローグ 星を見上げる小年

※今話中盤には一部センシティブな表現が含まれます。観覧の際はあらかじめ充分ご注意いただきますようお願い致します。



◇ねえ?

君はさ……、

科学文明が人を幸せにしてきたと思う?◇


『誰!?』


———————————————————————

「なんて綺麗なんだ……。信じられない」


僕はまるで、まだ誰も知らない秘境で、

無数に色とりどりの宝石が散らばる果てしない真っ暗な洞窟を見つけたかのように興奮していた。


そして僕は、顎をしっかり上げないと見えないくらい高い所にあるほんの少しの範囲でほんの一瞬流れた刹那の奇跡に思わず右手をかざした……。


僕の手はもう人間のそれでは無かった。

手の甲の部分まで毛むくじゃらで、まるでオラウータンのようだった。

そして、目線の高さが地面に対して小学校低学年の頃のようにかなり低くなっていたので、しばらく歩くことすら難しかった。

僕は、恐る恐る下を向き自分の身体を確認してみた……。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ヒトがかつて、大自然に対してまだか弱き動物に過ぎなかった太古の時代、

星空を見上げることが大好きなしょう年がいた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『うっっ、

うおおおぇええええええ~っつ!

びちゃびちゃびちゃびちゃ、

ぴちゃっ、ぴちゃっ』

僕は、最初の食事を全部吐いて一口も食べられなかった。

もはやそれは、食べ物と呼べる生易しいモノでは無かったのだから……。


火を通していない草食動物の生肉だった。

そして、そのツンとくる独特な匂いから、

僕は胃がむせくりかえるような暴力的な吐き気をもよおし、

その生肉が既に腐っていると確信した。

きっと、サーベルタイガーなど、肉食獣の食べ残しをもってきたに違い無かった。

ものすごく臭く、想像を絶する程不味そうだった。

それでも僕は、食べて生き延びる為にと目を瞑り鼻をつまみ、一口で呑み込もうとはした。

しかし、現代人の味覚を忘れていなかった僕の体から強い防御本能が働いてしまい、結果的に強烈な吐き気とともに嘔吐物と一緒に勢いよく吐き出されてしまった。


 僕が試行錯誤の学習の結果、やっとのことで火をおこし、

焼いて食べようとその肉に火を付けたまさにその瞬間だった。


背後からボスがやってきて、そして、

僕を殴った。



「え……?」

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