僕らは、食堂に移動した。食堂の長椅子に僕ら七人の囚人服を着た人間が座ると、なんだか刑務所の食事の時間みたいだった。
みんな、各自が好きなものを食べている。僕はレトルトのカレー。
「俺たち九人のうち生存が確認できたのは、俺と佐藤、ヤンキーに眼鏡くん、黒崎くん、おもらしくん、大学生くん、そうちゃんの八人だね」
屑山は、じっくりことこと煮込んだコーンスープをスプーンでくるくるとかき混ぜる。
「おい! おもらしくんって誰だ!!?」
顔を真っ赤にしてキレる猫多に対して、屑山は
「YOU」
と、笑顔で指さした。
猫多と屑山の殴り合いをほのぼのと見つめながら、
「結局、一日目は誰も死ななかったな」
「そうだね、りんちゃ……あっ!」
どうして、大事なことを聞き流していたんだろう。
「屑山さん、いつ『そうちゃん』さんが生きてるって知ったんですか?」