俺は鶏ササミ、殻付きのアサリ、干しエビ(桜海老)、緑ピーマン、赤ピーマン、黄ピーマン、キャベツ、絹ごし豆腐、卵、サニーレタス、にんにく、納豆、キムチ、とろけるチーズ、刻み海苔を出し、だしの素、白炒り胡麻、料理酒、みりん、醤油、コショウ、黒胡椒、塩、薄力粉、サラダ油、を用意した。
ボウルに絹ごし豆腐300グラムに、Lサイズの卵を溶いたもの、だしの素を大さじ1/2加えて、絹ごし豆腐がトロットロになるまで混ぜ合わせてやる。
耐熱容器にうつしてふんわりとラップをかけ、卵に火が通るまで700ワットで2分半加熱したら、少し冷まして、納豆、キムチ、刻み海苔、白炒り胡麻を乗せたら、豆腐の卵とじ納豆キムチ乗せの完成だ。
緑ピーマン、赤ピーマン、黄ピーマンは種を取り除き、細長く切ってやる。鶏ササミは筋を取り除いて厚みが均等になるように開いたら、ラップをかけて綿棒で薄くのばしてやり、塩、コショウ、薄力粉を少々振って、3色のピーマンと、とろけるチーズを乗せてくるくると端から巻いてやる。
中火で熱したフライパンに、サラダ油を引いたら、巻き終わりを下にして鶏ササミをフライパンに入れて、一度弱火で合わせ目を焼き、焼色がついたらひっくり返して、全体に焼き色がつくまで焼いてやる。
料理酒、みりん、醤油を各大さじ1加えて絡めながら中火で焼き、全体に調味料が絡んだら、箸で押さえながら一口大に切って、サニーレタスを敷いた皿の上に並べて、3色ピーマンの鶏ササミロールの完成だ。
アサリは砂出しする時間がもったいないので、砂出し済みのやつをイメージして出した。アサリの殻をよく洗ったら、フライパンにみじん切りにしたにんにく1欠片とともに、アサリ300グラムと料理酒大さじ3、みりん大さじ1/2、塩少々を入れて蓋をして蒸し煮にする。
アサリの殻が開いたら、一口大に切ったキャベツ1/4玉を入れ、一度蓋をして1分蒸し煮にしてから干し海老(桜海老)を加え、更に1分蒸したら、お皿に盛って黒胡椒を粗挽きミルで多めに振りかけたら、アサリとキャベツの酒蒸しの完成だ。
酒のツマミにするのなら、アサリだけで白ワインで煮ることも多い。
今日のご飯は、豆腐の卵とじ納豆キムチ乗せ、3色ピーマンの鶏ササミロール、アサリとキャベツの酒蒸し、ヒラタケ、えのき、しいたけ、シメジと、ネギの味噌汁だ。悪魔の食べ物とかぶるところもあるが、まあ量を食べないから別にいいだろう。
「──出来たぞ。」
俺は2階に円璃花を呼びに行った。円璃花はベッドの上に足を投げ出してファッション誌を読んでいたが、パッとベッドから床に足を降ろして立ち上がった。
「やった!譲次のご飯よ!」
円璃花の希望で出してやった、モフモフのスリッパを履いて1階に降りてきた。
「さあ、カイアもアエラキも、お片付けしてご飯にしような。」
俺に声をかけられて、カイアとアエラキがおもちゃ箱に積み木をしまい、カイアがそれを持ち上げてカラーボックスにしまった。アエラキは広げてあった絨毯をくるくると巻いて端に寄せてくれた。
「さあ、お手々を洗おうな。」
順番に俺に抱き上げられて手を洗う。
俺の両隣にカイアとアエラキ、その向かいに円璃花が座った。
「なんかローカロリーメニュー?ひょっとしてダイエット気にしてくれてる?」
円璃花がテーブルの上の料理を見ながら首をかしげる。
「それもあるが、久々だからな。
……悪魔の食べ物、食べるだろう?」
円璃花が耳を立てる子猫のように、ピッと背筋を伸ばして目を輝かせる。
「……やっちゃう?」
「ああ、俺も一応カロリーと糖質は気になるからな、他はおさえ気味にした。そのせいでちょっとかぶるメニューもあるが、まあ、量は食べないから問題ないだろう。」
「楽しみ!
でも、これもすごく美味しそうね!」
円璃花は早速料理に手をのばした。
「これ見た目もキレイね!
あー、写真とってアップしたいわあ。」
円璃花が3色ピーマンのササミロールを食べながら言う。
「米は少しにしておこうな。」
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