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第25話 かぼちゃのサラダ、カリカリチーズ蓮根と長芋、ピーマンのおかか白ごま和え③

 俺はついに出した新品の電子レンジに、ラップをかけて耐熱皿に入れたかぼちゃを入れ、500Wで1分加熱した。

 こうすると切りやすくなるのだ。

 その間に半分に切った玉ねぎを、更に半分に切って縦に薄切りにしておく。


 耐熱皿に乗せてプラスチックのラップ代わりの蓋を乗せ、500Wで1分加熱する。

 玉ねぎはレンジで加熱したほうが、辛味が消えて甘みが出る。

 ただし水分が飛ぶので、水分を飛ばす調理法の時以外はあまりやらない。

 加熱した玉ねぎの水気をしぼっておく。


 スプーンでかぼちゃの種とワタを取り、一口大に切って、耐熱皿に入れ、さっきのラップを再びかけて500Wで6分加熱する。

 かぼちゃの粗熱が取れたら、先程の玉ねぎと一緒にマヨネーズであえる。

 熱があるうちにまぜると、マヨネーズが分離するので、必ず冷めてから行う。


 だいたいかぼちゃ1/8個に対して玉ねぎ1/4個、そこにマヨネーズが大さじ2くらいだ。多くても別に構わない。

 そこに塩コショウで味をととのえる。マッシュして完全につぶしてもいいが、俺は大きな形のものが残ったままにすることが多い。混ぜたらかぼちゃのサラダの完成だ。


 フライパンにオリーブオイルを熱して、水に晒しておいた蓮根の水気を拭き取り、棒状のまま1cm幅に切った長芋とともに並べて、塩コショウを振りかけて両面こんがり焼いていく。


 適当にちぎったスライスチーズを蓮根と長芋に乗せたら、裏返してチーズがカリカリになるまで弱火でじっくり焼いていく。

 皿に乗せてお好みでドライパセリを振ったら、カリカリチーズ蓮根と長芋の完成だ。


 俺はその間にその間にピーマン5個を千切りにして、ごま油を小さじ2程度回しかけたら、よく混ぜて耐熱皿に入れ、ふんわりとラップをかけたものを、電子レンジで500Wで2分半加熱していた。


 鶏ガラスープの素を小さじ1、白いいりごまを大さじ1、鰹節少々、にんにくチューブを小さじ1/2程度加えて、更に混ぜ合わせたら、さましてピーマンのおかか白ごま和えの出来上がりだ。ごま油にすることで色が変色しないのでお弁当向きである。


 昼の弁当が、

 主食……カツサンド

 黄色……卵焼き

 緑色……菜の花の辛子和え

 赤色……プチトマト

 茶色……ニラレバ炒め

 肉類……牛肉のしぐれ煮

 根菜……カリカリチーズ長芋

 茸類……エノキとアスパラと人参の豚肉巻き


 夜の弁当が、

 主食……中華風おこわの炊き込みご飯

 黄色……かぼちゃサラダ

 緑色……ピーマンのおかか白ごま和え

 赤色……プチトマト

 茶色……切り干し大根の煮物

 肉類……唐揚げ

 根菜……カリカリチーズ蓮根

 茸類……エリンギと豚肉のオイスターソース炒め


 というラインナップだ。

 ……我ながら張り切りすぎて疲れた。

 これを、自分用とカイア用に弁当箱に詰めていく。カイアの食べる量が分からんが、一応このサイズ感で言うと、幼稚園児くらいでいいだろう。

 俺はカイア用に弁当箱を出した。


 小さな弁当箱にオカズを詰めていくと、子連れのシングルマザーと同棲していた頃を思い出す。毎日の3度の食事から、俺が運動会の弁当も作ったんだよなあ。

 仕事から帰ってきたら、冷蔵庫に何もない状態で、明日運動会で弁当がいると言われた時は衝撃だった。

 今頃あの子たちも成人か……。


 これっぽちも入りやしない弁当箱に弁当を詰めていると、妙に感慨深い気持ちになってくる。

 気に入ってくれればいいが。というか、量が足りればいいが。

 これを明日テーブルに置いて、冒険者ギルドに行くとして、今日は弁当のあまりで食事にしよう。


 カイアをテーブルの横に座らせて、一緒に食事にする。俺が手を合わせると、それを見たカイアが真似して手を合わせたので、ふっと笑ってしまう。

 俺が笑ったのを見て、カイアはなぜか嬉しそうだった。

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