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第25話みちるとかなこと異世界で:第1話〜異世界無双生活のはじまり〜

かなこ「みちるー!起動すると異世界に飛ばされてクリアするまで二度と出られなくなると噂のゲーム『異世界イケール』買ってきたよ!やろーよ!」


みちる「やらん」


かなこ「はい起動」ウィーン


みちる「ぐわああああああああああ」


かなこ「ああああああああああ」



異世界



みちる(Lv.1)「ハア……ハア…………ふざけんなよ……異世界いくまでが早すぎんだろ…………」


SRかなこ(Lv.569)「よーしなにはともあれ冒険を始めよう!」


みちる「ちょっと待てコラ」


かなこ「どしたの?」


みちる「なんだそのステータス。お前絶対なんかやったろ」


かなこ「やだなーなにもやってないよー初心者だもん」


みちる「んなわけあるかよ」


『ハゲネズミが現れた!』


みちる「うおっ」


かなこ「みちる!初戦闘だよ戦おう!」


みちる「どうしたらいいんだよこれ」


かなこ「武器とかないしとりあえずその辺の石とか投げてみよう」


みちる「原始人の戦闘かよ」


かなこ「くるよ!投げて」


みちる「えいっ」


『デバラネズミに10のダメージ!』


みちる「お!当たったぞ!かなこもやってみr」


かなこ「シャイニングブリザードフォース!」


『ハゲネズミに7865のダメージ!ハゲネズミは死んだ』


かなこ「やったねみちる!初勝利!」


みちる「お前、必死こいて石投げてた私の気持ち考えろよ」


かなこ「よーし初戦闘も終えたことだしとりあえずどこか街に行ってみよう!」


みちる「つっても……ここ、なんか森の中だし、街とかなさそうだぞ」


かなこ「大丈夫だよ私が空から探すから!」


みちる「マジかお前飛べんのかすげえな」


かなこ「この通り翼があるからね!」ブーン


みちる「うわっ、昆虫系の羽じゃん。キモっ」


かなこ「それじゃ……そ………みて………から!」ブーーーーーン


みちる「羽音がうるせえ」


かなこ「ふう……」


みちる「どうだった?なんか見えたか?」


かなこ「ここより南西の方角に20kmほど進んだ先に大蛇が眠ると言われるほこらがあった」


みちる「今欲しい情報じゃない」


かなこ「大丈夫!ちゃんとはじまりの街もあったから!」


みちる「よし、じゃあそこに行こう」


かなこ「でもちょっと遠いから……みちる、私の手を握って」


みちる「お?なんだ?テレポートでもすんのか?」


かなこ「いくよ……!音速脚足マッハダッシュ!うおおおおおおおおおお!」


みちる「ぐわあああああああああああ」



…………。



かなこ「おっここだ」キキーッ


みちる「グヘッ………おま……チャリンコみたいに止まるなよ……」


かなこ「意外とすぐ着いたね」


みちる「……ハァ………ハァ……音速で走ったの初めてだわ」


かなこ「あれ?スマホがない!!」


みちる「さっきの森に忘れてきたんじゃないか?」


かなこ「そっかーちょっと待ってね……はいお待たせ。やっぱ森に落としてたみたい」ヒュンッ


みちる「そんな簡単にテレポートできんのならさっき使えよ」


かなこ「なにはともあれ街に入ろう!」





みちる「とりあえず入ったけど街でなにすんだ?」


かなこ「冒険者ギルド的なところに行って職業を決めよう」


みちる「職業か……」


かなこ「みちるはどの職に就きたいの?」


みちる「まあせっかく異世界来たんだしやっぱり魔法使いかな」


かなこ「ふーん私はとりあえず大学行って公務員狙いかな」


みちる「私だけ夢いっぱいみたいだからやめろ」


かなこ「お!ここが冒険者ギルドみたい!早速入ろう!」


みちる「異世界に来て他人に会うの初めてだな」


かなこ「大丈夫!ステータス最強の私がいるんだから!いざとなったらこんなちっぽけな街くらい簡単に支配できるよ!」


みちる「ダークサイドの発想やめろ」


かなこ「こんにちわー!!!」


受付「いらっしゃいませー。本日はどのようなご用件で?」


かなこ「えっと…………なんだっけ?」


受付「死亡届の提出ですね?」


かなこ「そう!それです!」


みちる「違う」


受付「では…………あっ、出頭ですか?」


かなこ「それかも!」


みちる「お前捕まるぞ」



…………。



受付「冒険者登録でしたか。ではこちらにお名前と希望職種をご記入の上提出ください」


みちる「わかりました」


かなこ「よーし名前決めるぞー!」


みちる「そうか、ゲームだからハンドルネームみたいなの作れるんだな」


かなこ「漆黒の堕神ダークブレードーと」


みちる「名前ダセェ」


かなこ「これみちるの分だよ?」


みちる「ふざけんなよ」


かなこ「私は桜庭狂死郎@令和の狂気にする」


みちる「平然と漆黒の堕神ダークブレードを超えてくるんじゃねえよ」


かなこ「職業どうしようか」


みちる「お前はなんになりたいんだ?」


かなこ「お嫁さん」


みちる「おうわかった。『名前:桜庭狂死郎@令和の狂気』『職業:お嫁さん』で私が提出してきてやるからさっさと書け」


かなこ「ごめん許して」


みちる「じゃあほら早く職業選べよ」


かなこ「よし………決めた!私勇者になる!」


みちる「じゃあ私が魔法使いでお前が勇者な。名前はもうめんどくさいからみちるとかなこでいいだろ」


かなこ「書けた!受付のお姉さんに渡してくるー!」


みちる「一人で大丈夫か?」


かなこ「渡すだけだしよゆー!」


みちる「いらっしゃいませ。保釈金のお支払いですか?」


かなこ「はい!」


みちる「はいじゃねえよ」



…………。



かなこ「よーし冒険者登録も終わったし、早速夢と希望の冒険の旅に出よう!!」


みちる「急にファンタジーだな」


かなこ「魔王を倒すまで二度と現実世界に戻れないから頑張ろうね!!」


みちる「忘れてたわその設定」


かなこ「大丈夫!この私がその気になればこんなちっぽけな世界の魔王城なんて簡単に捻り潰せるから!」


みちる「権力者みたいな言い方やめろ」


かなこ「というわけでレベル569でステ振り切ってる私がなんの苦労もなく気に入らない魔物をボコボコにしていくだけの旅のはじまりはじまりー」


みちる「夢も希望もねえな」



つづく

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