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第61話 結婚準備?

プロポーズから数日後、鈴木と早苗はこれからの生活に向けて二人で話し合った。



「プロポーズするまでは考えていたけど、それから先の事は考えていなかった。何しようか。指輪見に行く?」


「ありがとう。なんだか私もふわふわしてあの朝の日のことばかり思い出して何も考えていなかった。」



夢見ていたことが現実となったが、二人はまだ夢見心地のままでいた。何から進めていいか分からずネットで結婚準備と検索する。



『プロポーズをうけて結婚が決まったらやることガイド!』なるページを開く



両親への挨拶、婚約指輪の購入、両家顔合わせ、職場への報告、新居の選定、結婚式・新婚旅行の手配、結婚指輪の購入、結婚式打ち合わせ、婚姻届けの提出、住所変更の手続き、関係各所お礼……



「なんか項目いっぱいあるね……」


「ああ、やる時期や似た内容はまとめて少し整理していこうか。」



文字量の多さで大変そうだと感じたが、鈴木の提案で項目ごとに時系列で分けていくとやることが明確となり頭の中にスッと入っていった。



「まずは両親への挨拶だよね。ここをやらないとそのあと進められないし。」


「そうだな。7月に行く?それとも8月の夏休み時期にしようか?」


「うーん。お互い事前に報告があると伝えておいて夏休みにしようか。」


「分かった。次は婚約指輪の購入か。あれ、このあと結婚指輪の購入の項目もある。別々に買う物なの?」


「結婚指輪と婚約指輪は同じでもいいみたいよ。同じデザインにするために一緒に買う人も多いみたい。」


「職場の報告は、顔合わせが終わってからだよな。挨拶して承諾得たら都合を聞いて顔合わせの日程決めればいいか。」


「そうだね。そうすると7月に挨拶にして8,9月あたりで顔合わせにする?」


「そうしようか。新婚旅行も休みの都合もあるから職場に報告してからだよな。都合のつきそうな時期を見てみるよ」


「結婚式・新婚旅行は今すぐやらなきゃいけないことじゃないから、とりあえず保留にしよう。」


「家はどうしようか?この部屋まだ契約したばかりだけど新しいところにする?」


「浩太が私も使えるように広い部屋にしてくれたから、また引っ越すのも大変だし私がここに引っ越すよ。それに手続きも面倒だから一回で済ませようか。」


「早苗が良ければその方が嬉しいかも。」


「うん、私もこの部屋好きだからここにしよう。」


「じゃあ、早苗の荷物を少しずつ運んでいこうか。二人で住みやすいようにしていこう」


「うん、そうしよう」


面倒だと思っていたが2人で話し合っていくと、するすると紐がほどけていくようにやることや解決策が見つかっていく。



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7月…挨拶

8~9月…顔合わせ

9~10月…会社報告

11月…入籍・引っ越し・住所変更等

来年…挙式、新婚旅行?

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紙に書き出してみるとさらに現実味を帯びてきた。


『本当に結婚するんだ……。』



今後のことを想像し、二人は胸が高鳴っている。二人の新しい生活がいよいよ始まることを実感した。





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