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◆死に魅入られた者 2

 夜の帳が下ろされた背景には、金色の蝶が無数舞っている。それは巫女舞いのように神聖で、人の目を惹きつけ捉えて離さない。



 朧月のようにぼんやり浮かぶ月色の文字で、初心者でもわかりやすくメニューが表示されている。どうやらここは、珍しい都市伝説を収集して載せているサイトのようだ。


 その中で一際強く惹かれたものがある。



《終焉を告げる金色の蝶》



 終焉。――ああ。この言葉を見聞きするだけで、歓喜してしまう。




 抗えない快楽、依存。



 死は、少女を愚者にする。



 たとえ最果てに墜ちようと、そんなものは些細な事でしかないのだから。少なくとも少女にとってはの話だが。



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