皆様、初めまして。この度は最後までご覧くださいまして誠にありがとうございます。心より感謝いたします。多くの皆様のご支援を賜りまして今作の結びを迎える仕合せとなりました。
私はこの
このログを書き始めたのはもう二年前になります。剣士の少女エリサと出会ったのは五年も前になりましょうか。あどけなかった彼女が剣を手に戦う姿は、今なお鮮明に覚えています。
寡黙で冗談も言えなかった子が世界最後の王都を持つ地域・ジパングニアまでやって来てくれるとは、嬉しい成長ですね。私達のまだ知らない土地や街の話を、彼女は手土産に語ってくれます。
私のかわいい子ども達。彼女らが口々にする見聞は、そのまま私の物語に描かれます。子ども達の見聞録を記して後世に伝えるのが、私にできる役割なのだと考えるから。
危険な世界を渡り歩く勇気に励まされる人々が世界にいる。かの悪魔達に運命を定められず生きようと足掻く彼女達の生き様こそ、人類にとって必要な光。
だから私は■■■■■■に屈することなく、矢面に立ち続ける。この狂った歯車が回している世界を糾弾する物語を──人類の魂に眠る、怒りの
これが、私なりの戦いなのだから。
また皆様の手元でお会いできることを、切に願います。
あなたの明日に栄光あれ。
それでは、またいつの日か。
親愛なる人々へ。
アマルハラ王位階梯第六位王女――ホワイテ・アマツフィア
【 了 】