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「叡智……招雷ノ遊迷」
破壊されていく脳内に残った最後の叡智を私は放った。巨大な雷撃をポートツリーに落とした私はジャギルスもろとも地上から焼滅する覚悟をしていた。この身に代えて人間を守る事が私の生まれた意味だったから。
カズマがくれた首飾り……いつの間にかどこかに行っちゃったな。
雷光に包まれ粉々に砕けていく
痛みはなく目の前がさらさらと白くなっていくような気分だった。
もう……思い残すことはない。
外の世界に来られた。カズマにだいすきって言えた。
これ以上は何も望まない……。
そんな時ジャギルスと目が合った。
お互いに体は失われ今まさに消滅しかけていた。
その刹那、彼はある言葉を私に送った。
「…………」
それが本当に彼の言葉だったのか分からない。
それともただの幻聴だったのかも知れない。
だけどその言葉がとっても嬉しかった。
「新しい世界に行くだけだよ、サヤ」
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……おはようございます。