目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報
第19話 その花の真実

「ねえねえ、これ、中野ユリハナって読むの? 可愛い名前だね!」


 最初に声をかけてきたのは、ユリの方だった。


「え? いえ、普通に、ユリカなんだけど……」

「え? そうなの? ごめん! でも、ユリハナって響きが可愛いし、そう呼んでもいいよね?」

「かまわない……けれど」

「じゃあ、決定! あ、あたしは白石ユリ。あたしのことは…………シラユリって呼んで! ユリハナとシラユリ! うん、いい感じ!」


 それが、入学式当日のことだったのか、それとも翌日のことだったのか、その辺はよく覚えていない。

 でも。

 その時交わした会話は、今でも覚えている。


 天使みたいな子だな。

 それが、百合花ゆりかから見たユリの第一印象だった。

 肩口までの、艶のある黒髪。前髪は長く伸ばして、額の中央で左右に割っている。キラキラと輝く、黒目がちの瞳。綺麗にカールした長いまつ毛。クルクルとよく動く表情。

 いつもキラキラしている瞳は、百合花を見つめる時、光を当てたかのようにより一層輝くのだ。初めて、それに気づいた時、百合花の胸の奥に何かが灯った。



 天真爛漫なユリと、真面目で優等生タイプの百合花。

 水と油のようでいて、二人は意外と馬が合った。

 型にはまりがちな自分を自覚していた百合花は、破天荒なユリに振り回されるのが、嫌ではなかった。



 クラスメートからは、ユリの方が一方的に百合花になついているかのように思われていた。

 ユリは何かにつけ、百合花を独占したがったからだ。

「ユリハナって呼んでいいのは、あたしだけだから! みんなは、えーと、そう! ベニユリって呼ぶようにして! シラユリとベニユリって、なんかセットみたいだし!」

 そんなことを、みんなの前で宣言したりした。

 その癖、自分の呼び名には無頓着だった。



 ユリは殊の外、百合花の赤毛を気に入っていた。

「向かい合って喋ってる時にも、もっとよく見たいから、明日からサイドテールにしてきて!」

 そうユリが言うから、ポニーテールだった髪型を、サイドテールに変えた。

「髪、長く伸ばしてよ。絶対、切ったらダメだからね」

 そうユリが言うから、卒業式まで、髪を伸ばし続けた。

 サイドテールの根元を飾る大きな白いシュシュは、ユリがプレゼントしてくれたものだ。同じものを、いくつももらった。

「うんうん、よく似合ってる。それに、二人はいつも一緒みたいでいい感じ。絶対、他のを使っちゃダメだからね?」

 白いシュシュは、確かに百合花の赤い髪によく映えて、百合花のお気に入りとなった。

 だから、特に強制されたという思いはなく、毎朝シュシュを付けるたびに心が浮き立った。




 部活動の仮入部が始まったあたりから、学園内の雰囲気が変わった。

 百合花は次第に、居心地の悪さを感じるようになった。

 廊下を歩くたびに、サイドテールに視線が絡まるのを感じた。ただの好奇心からの視線ではない。

 恐怖と、嫌悪。

 クラスの中にも、百合花を遠巻きにする者たちが現れた。

 原因は、百合花の赤毛であり、学園に流布する伝説だった。

 天使と悪魔の伝説。

 学園のどこかで眠っている、生徒の魂を狙う悪魔と、悪魔から生徒を守っている天使。

 ヘビと呼ばれる悪魔の使い、赤い霧の化け物と、ヘビと戦うために天使に力を与えられた魔法少女。


 ヘビに襲われたけれど、魔法少女に助けられた。

 そんな噂がチラホラと流れ出したころはまだ、天使も悪魔も七不思議のひとつみたいなもので、噂はただの噂だった。

 けれど。

 ヘビや魔法少女を見たという生徒の人数が増えるにつれて、伝説は学園の常識に、噂は真実となっていった。

 百合花のクラスでも、今はもう、伝説を信じていない生徒は一人もいない。


 百合花の赤い髪は、悪魔の使い……ヘビを連想させた。

 もしかしたら、百合花は悪魔の手下なのではないか?

 そんな噂が、あちらこちらで囁かれるようになった。


 そんな噂が流れても、百合花が目立った嫌がらせをされることもなく、学園に通い続けられたのは、ユリのおかげだった。

「ばっかじゃないの! 入学してから、急に赤毛になったっていうなら兎も角! 生まれつき赤毛のユリハナが、たまたまこの学園に入学したってだけでしょ! ユリハナのことを悪魔の手下とかいうヤツがいたら、あたしが許さないから!」

 教室で百合花をチラチラ見ながら、ヒソヒソ話をするクラスメートに切れたユリが、教壇の前に立って、両手を思いきり教壇に叩きつけて注目を集めたうえで、クラス全員を睨み付けたのだ。

 おかげで、クラスの中では少しは当りが和らいだし、何より、ユリが無条件に百合花を信じてくれたことが嬉しかった。


 そして。

 さらなる転機が訪れたのは、それから数日後の放課後のことだった。


 ずっと、眉間に皺を乗せていたユリが、久しぶりに光が射したような笑顔を浮かべて、百合花を教室から連れ出した。

 連れて行かれたのは、講堂の裏だった。

 戸惑う百合花を余所に、ユリはキョロキョロと周囲を見回し、誰もいないのを確認すると、百合花に向かってニンマリと笑った。

「ユリハナ。いいもの、見せてあげるから、よく見ててね!」

「え? う、うん?」

 ユリは少し百合花から離れると、クルリと百合花に向き直った。

 左手の人差し指を天に突き刺し、右手は腰に当てて、威勢よく叫ぶ。

「オープン・セサミ!」

 比喩ではなく、ユリの体からパアッと眩い光が溢れ、百合花は思わず目を閉じて、両手を顔の前に翳す。

「見て! ユリハナ! あたし、魔法少女になったんだ!」

「ま、魔法少女?」

 得意げなユリの声に、恐る恐る目を開けると、そこには。

 両手を腰に当てて、両足を開いたポーズで、セーラー服に身を包んだユリが立っていた。

「………………………………魔法少女?」

「うん! 魔法少女!」

 百合花が首を傾げると、ユリは満面の笑みで頷いた。光の粒子と花びらが、舞い散っているのが見えるような笑顔だった。

 学園内で目撃されている魔法少女は、確か巷で人気の魔法少女アニメ・ホーリーフラワーズ並みにヒラヒラふわふわした服を着ていたはずなのだが。

「どうして、セーラー服なの?」

「着てみたかったから! リリ女は、高校もブレザーだし」

「オープン・セサミって、変身の呪文なの?」

「うん! それしか、呪文が思いつかなくて!」

 呆然としながらの百合花の質問に、ユリは淀みなく答えていく。

 百合花としては、少しは淀んでほしいような答えだったが。

「……………………どうして?」

 最後に、一番大事な質問をした。

 どうして、魔法少女になったのか?

 最後まで言わなくても、ユリは意図を察してくれた。

「もちろん! ユリハナを守るために!」

「私を?」

「うん! 魔法少女になって、悪魔をやっつけようと思って。ユリハナが今、悪く言われてるのは、そもそもヘビが赤い色をしているからでしょ? だから、大元の悪魔をやっつけちゃえば、悪魔がこの学園からいなくなれば、もうユリハナが悪魔の手下とか言われなくてすむじゃない?」

「私の、ため…………?」

「そうだよ! 大丈夫、ユリハナのことは、あたしが守ってあげるから!」

 笑顔で握りこぶしをつくるユリを呆然と見つめていると、途端にユリが慌てだした。

「え? え? ユリハナ? なんで、泣いてるの?」

「ごめん、なんか、なんでだろ?…………シラユリ、ありがとう」

 ハンカチで目頭を押さえながら、なんとか笑顔をつくる。

「うん」

 オロオロしていたユリは、静かに微笑んで、頷きを返した。



 魔法少女の正体は、一応、秘密ということになっているらしかった。

 今、この学園には、ユリを含めて三人の魔法少女がいる。

 魔法少女同士は、特に協力し合うでもなくバラバラに行動しているようだったが、一応、お互いの正体は把握しているらしい。

 けれど、特に顔を隠しているわけでもないのに、一般の生徒には、なぜか正体がバレていない。例外は、ユリハナだけだ。

 と言っても、ユリハナが知っているのはユリのことだけで、他の魔法少女の正体は知らない。一応、秘密みたいだからと言って、ユリも話さなかったし、百合花もそれを聞くつもりはなかった。

 それどころか、百合花がユリの正体を知っていてもいいのだろうかと心配になったが、ユリはあっけらかんとしたものだった。

「特にお咎めみたいのもないみたいだし、いいんじゃない? それに、あたし、ユリハナには隠し事したくないし!」

 そう言って、放課後はいつも百合花を連れまわした。


 何分、着ている衣装がセーラー服なので、最初はなかなか新しく登場した魔法少女だとは思ってもらえなかった。赤髪の百合花を連れているせいもあったかもしれない。

 それでも。

 ヘビに襲われた生徒を何度か助けている内に、あのセーラー服も魔法少女なのだと認められるようになった。

 そしてまた。ユリに助けられた生徒が、一緒にいた百合花のことを擁護してくれるようになった。少し味方が増えただけでも、随分と息がしやすくなった。



 フワヒラの衣装に魔法の杖で戦うというのが、これまでのリリ女魔法少女の定番だった。

 そんな中、セーラー服と銃でヘビと戦うユリは、少々異色だった。

「ねえ、どうして銃なの? 魔法少女の武器って、やっぱり杖とか、あと弓とか剣とか、なんかファンタジーっぽいものってイメージなんだけれど」

 アニメのホーリーフラワーズでも、魔法少女たちはそんな武器で戦っていたはずだ。

「ん? ああ、せっかくセーラー服だし、機関銃とか刀とかもいいなとは思ったんだけどね。やっぱり使い慣れてる武器の方がいいかと思って」

「つ、使い慣れてる!?」

「うん。こう見えても、あたし、かなり腕のいいハンターなんだよー。ヘビなんてゾンビと同じようなもんだし。杖なんてふわっとしたものよりも、銃の方が分かりやすくて確実だし!」

 銃なんて、一体、いつどこでと慌てた百合花だったが。

 どうやら、ゲームの話らしかった。



「ユリハナも魔法少女になればいいのに。二人で一緒にヘビと戦えたらいいのにな。あたしがセーラー服だから、ユリハナは白いブレザーとかかで。きっと、赤い髪が映えるよ」

 ユリがそんなことを言いだしたのは、ヘビを倒すのもだいぶ慣れてきたころのことだった。

 白いブレザーは兎も角、一緒に魔法少女として戦えたらとういうのは、百合花も考えたことがある。実を言えば、こっそりと天使リリアナ様にお願いしてみたこともあった。

「そうなれたらいいなって、私も思うけれど。でも、シラユリみたいにうまく戦えるか分からないし、やっぱりヘビは怖いし」

 願いが叶わなかったのは、そんな気持ちをリリアナに見透かされていたからかもと思う。

 ユリは一人でも戦っているのに、こんなことを言ったら軽蔑されるかな、と心配になりながらユリの顔色を窺う。

 ユリは何かに撃たれたような顔で百合花を見つめた後、思い切り抱きついてきた。

「ユリハナっ! そうだよね、ユリハナは女の子なんだもんね。ヘビと戦うなんて、怖いよね。大丈夫、任せて! ヘビはあたしが倒すから! ユリハナは、一緒にいてくれれば、それでいいから!」

「シラユリだって、女の子でしょ」

「あたしは、いーの!」

 そんなことを言いつつも、ユリは百合花と二人で魔法少女としてコンビを組むという夢を捨てられないらしく、同じような会話を、この先何度も繰り返した。



 腕のいいハンターを自称していたとおり、ユリは何体ものヘビを倒してきた。

 けれど、とうとう悪魔を倒すどころか、その正体に迫ることもできないまま、もうすぐ中学の三年間が終わりを迎えようとしていた。

 どちらにせよ、卒業を間近に控えた二人にとって、それはもう大した問題ではなかった。

 二人は、リリ女の高等部に一緒に進学しようと誓い合っていた。

 リリアナの伝説は、リリ女中等部だけの伝説だ。中等部とは敷地が離れている高等部には、悪魔は現れない。伝説が語られるのは、中等部だけで、高等部に入ってしまえば「そんな子供っぽい話、興味ないわ」とでもいうように、誰も話題にすらしないというのだ。

 だから、中等部を卒業してしまえば、もう天使も悪魔も関係なくなるのだ。

 そうしたら、もう。

 悪魔を連想させる赤毛を理由に百合花が疎まれることはなくなるだろうとユリは考えていたし、百合花にはそれどころではない切実な悩みがあった。



 その事実を、ユリに伝えなければとずっと思い続けながら、言い出せず。

 その大事な話をユリに伝えることが出来たのは。

 卒業式の、その当日のことだった。


 もっと。

 もっと、早く伝えるべきだった。

 そうすれば、ちゃんと二人とも、卒業できていたはずだった。

 もっと、早くに伝えて、これからのことを、二人で話し合っていれば…………。

 きっと、はならなかった。

 あまりにも、突然すぎたのだ。

 ユリしてみれば、花畑でおしゃべりを楽しんでいたはずなのに、いつの間にか足元が崩れてがけっぷちに立たされたような心境だったのだろう。

 だから、なったのだ。



「一緒の高校に行けないって、どういうこと!? なんで、今まで、教えてくれなかったの!? ひどいよ!」

 卒業式が終わった後、大事な話があるからと言って、一階の教室のベランダから繋がる非常階段へとユリを連れ出した。階段を上り、踊り場まで連れて行く。

 そこは、内緒話をする時の定番の場所で、そこに誰かがいる時は近づかないようにするというのが、リリ女の暗黙のルールだった。

 そこで、ようやく。今までずっと言えずにいたことを、ユリに伝えた。

 ユリは目に涙を溜めて、百合花の肩を掴んで揺さぶった。

「ごめん…………」

 答える百合花の声も、涙声だった。


 夏の終わりに、百合花の父親の会社が倒産したことは、ユリにも伝えてあった。

 けれど。

 そのせいで、私立でお金のかかるリリアナ高等女学園には進学できなくなったことを、百合花はどうしてもユリに切り出すことが出来なかった。

 百合花のように家庭の事情で高等部へ進学できない生徒については、学校側も生徒のプライバシーに配慮し、その事実を公表するようなことはしなかった。

 それでも、ユリにだけは、ちゃんと自分の口からその事実を伝えなければと思っていたのに、どうしても、言い出せなかった。

 言い出せないまま、ついに卒業式を迎えてしまったのだ。


「ユリハナがいないなら、高校なんて行きたくないよ! 卒業なんてしたくない! ずっと、ここで、ユリハナと一緒にいたいよ…………!」

「馬鹿なこと、言わないでよ。別に、遠くに行くわけじゃないんだから。高校が違ったって、会おうと思えば、いつでも会えるんだから」

 涙でぐちゃぐちゃの顔をしているユリを、百合花が宥める。

 百合花だって思いは一緒だったけれど、今さっき話を聞かされたばかりのユリとは違い、前から覚悟を決めていたせいか、少しは冷静だった。

 だが、そのことがかえってユリを激昂させた。

「なんで! なんで、そんなに落ち着いてるの!? ユリハナは、あたしと高校が離れても全然、平気なんだ!? 毎日、会えなくなっても、全然、平気なんだ!?」

「そんなわけないっ! そんなわけないけど、私だって本当は、シラユリと一緒に高校もリリ女に通いたいよ! でも、だって、仕方ないでしょ!?」

 ユリの本音をぶつけられて、百合花も押さえていたものが爆発した。

 喚くようにそう言うと、ハンカチで目頭を押さえながらすすり泣く。

「ユリハナ……………………。ねえ、ユリハナ。あたし、いい方法を思い付いた。一緒に、リリアナ様にお願いしよう?」

「え?」

 百合花の肩を掴んでいる両手に、グッと力が込められた。

「あたしとユリハナ。二人で、ここにずっといられますようにって。そうだよ。ここで、二人で魔法少女になって、ずっと学園の守り神になればいいんだよ。そうしたら、ずっと二人で一緒にいられる。ね? そうしよう、ユリハナ?」

 ハンカチを外して、ユリを見つめる。

 ユリはキラキラと輝く瞳で、百合花を見つめていた。

 いつの間にか二人とも、涙は止まっていた。

「シラユリ……。その、今日はもう、帰ろう? それで、明日、また話そう?」

 これ以上、ここにいてはいけない。

 理由は分からないけれど、百合花はそう直感した。

 ユリに肩を掴まれたまま、階段へと足を向ける。

「ダメだよ、ユリハナ。あたしと一緒に、ちゃんとリリアナ様にお願いしよう? きっと、リリアナ様も、あたしたちの願いを叶えてくれる」

 ユリはそれを許さず、両手にさらに力を込める。

「ごめん、シラユリ。私、もう帰る」

 その指の力が何だか怖くて、百合花はユリの手を振り払って階段を駆け下りようとするが、思ったよりもユリの力が強く、振り払いきれずにバランスを崩す。

 結果。

 二人は、縺れ合うようにして、階段を落ちていった。


 何処を怪我したのか分からいくらい、兎に角、全身が痛かった。

 痛みをこらえながら目を開けると、自分の髪の毛が広がっているのが見えた。

 すぐ傍で、ユリが何か呟いているのが、聞こえてきた。

「リリアナ様、どうか、あたしたちを、魔法少女に、ここで、ユリハナと、ずっと、二人で、一緒に…………」

 そんなこと、願っちゃ駄目。

 そう言いたかったのに、言葉にすることが出来ないまま、意識が遠のいていく。



 気が付くと、非常階段の踊り場に、一人佇んでいた。

 制服のブレザーは、いつの間にか純白へと色を変えていた。

 嫌な予感がしたが、今はそれよりも、姿の見えないユリのことが気にかかる。

 ユリを探して辺りを見回していると、階段の上から足音が響いてきた。

「ああ、シラユリ。よかった、無事だったのね。ねえ、私たち、一体…………」

 階段の上にユリの姿を見つけて、顔を綻ばせかけ、そのまま硬直する。

 白いブレザーに身を包み、穏やかな微笑みを浮かべて百合花を見つめている、ユリ。後ろに、同じブレザーを着た少女を二人、従えている。

「みなさん、気を付けて。あれが、裏切り者の魔法少女、ユリハナです」

 微笑みを浮かべたまま、ユリは厳かに、そして残酷に、背後に控える二人の少女にそう告げた。

「あなた、誰…………? シラユリ、じゃないわよね?」

 信じられない思いで、百合花は目をいっぱいに見開く。

 ユリの顔をした少女は、ユリとは違う微笑みを浮かべて名乗った。


「わたくしはカトレア。魔法少女のリーダーです」


この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?