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エッセイのような?①~
呂尚
文芸・その他雑文・エッセイ
2024年12月29日
公開日
1,197字
連載中
書きたい時に書くエッセイですので、不定期連載になります。

第1話 書き納めからの書き初め

小説に書き納めなんてあるのかねあるわけないでしょ筆を持て


 おはようございます。


 今日を残してあと3日で2024年が終わりますね。


 世間では年末年始の休みだというのに、作家と名乗るものには、“休み”という言葉はあるわけがない。


 今こうしている間にも、ここを含む数多のサイトで、数えきれない作家達が、自分の楽しみを削りながら、読んで頂いている優しい読者様達の為に、せっせと書いてはアップしているのです。


 中には、世の中で大切とされている“睡眠”や“食事”を抜いてまで頑張っちゃう作家さんもいるかもしれません。


 それでまぁ、書くのが楽しすぎて時間と日付を忘れ、気付いたら病院のベットの上で、正月を過ごした……


 なんて作家もいるとかいないとか。


 かくいう私も、6:30から机の上に打ち込む為の原稿用紙を用意して、スタンバっているわけですが、1時間経った今でも全く手につけておりません。


 理由は言わずもがな?ですよね。


早よ起きてご飯がないよ出しとくれ下行きゃご飯てんこ盛り


 こんな思いから、いつもの時間に起きない飼い主の布団を、渾身の力を込めて排除した愛猫ちゃんを尻目に、いそいそと溜まっている短歌を、pixivに投稿しようかな思い、原稿用紙を横っちょから取り出し……


“さぁ、打ち込むぞ!”と思った瞬間“あっ、そうだ、正月買い物行きたくないから、猫のご飯纏めて買っておこう”と思い立って、早速幾らかかるか計算しまして。


 ここの余りで、人間様のご飯が沢山買えるか決まって来るので、何処のお店が猫のご飯を安く仕入れられるかと、いつになく真剣になるわけです。


 ですが、頭というのはとても器用に出来ているのか、計算している間にも“昨日の神社巡りは良いことだらけだったなぁ”とか、“今日からまた鶴を折るぞ!”なんていうことばかりぐるぐる巡るのです。


 倉皇しているうちに、何とか落着し“じゃあ、短歌を打ち込むか”なんて気合いを入れ直してpixivのサイトを開くと“書き初めをテーマにしたものを書きませんか?”という募集が目に飛び込んで来たものだから、短歌はすっかり蚊帳の外となりました。


書き納めいつ来るのか来ないのか書き初めさえも分からぬままに


 そんなことばかりやっている為、“書き納め”や“書き初め”のエピソードらしきものは、毎年毎年あってないようなものですね。


 しかし、端から見れば、それはとても幸せなことですよ。


 読者がいてもいなくても、賞を取っても取らなくても、パソコン・スマホ・ペンとノート(原稿用紙)が側にあれば、いつでも物語が書けるのですから。


 作家冥利につきますよね?


 そうなると、文字を教えてくれた方達やパソコン等を開発した方達にも感謝ですな。


 そんなわけで、正直に“作家と名乗る以上は書き納めも書き初めもないんだよ”という私なりのエピソードを書いてみました。


 これで書き納めにならぬように、もう少し頑張ってみようと思います。


……ご飯食べてから。


お仕舞い


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