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蒼天の艦隊〜若き海軍将校と艦隊の物語~
蒼天の艦隊〜若き海軍将校と艦隊の物語~
kakuyoku
歴史・時代日本歴史
2024年12月29日
公開日
1.8万字
連載中
1941年11月、日米関係が悪化していき開戦は避けられなくなっていた・・・。

択捉島・単冠湾には、空母を中心とした大日本帝国海軍の誇る第一航空(機動)艦隊が集結していた。

目指すは、アメリカ太平洋艦隊の拠点であるアメリカ合衆国ハワイ州オアフ島・パールハーバー(真珠湾)・・・。

一方で、太平洋上では、既に日本を出航したもう一つの機動艦隊である第二航空(機動)艦隊が、同じくパールハーバー(真珠湾)を目指していた。

これは、若き海軍将校と、彼の率いる大空と大海原を駆け抜ける艦隊を中心とした、物語である・・・。

プロローグ

ー 1941年 11月25日 択捉島・単冠湾 ー


霧でうっすらと視界が遮られている中、大日本帝国海軍の艦艇が多数停泊していた。


旗艦となる空母『赤城』の他に『加賀』、『飛龍』、『蒼龍』の空母を中心として、護衛艦である戦艦・巡洋艦・駆逐艦・燃料補給の為の高速給油艦(タンカー)が多数停泊している。


乗組員達はこれから自分達が挑む作戦を前に士気も高まっていた。


だが、旗艦である空母『赤城』の艦橋で第一航空艦隊司令長官を務める南雲忠一(なぐも ちゅういち)中将は、周りの将兵達とは逆に不機嫌であった・・・。

そんな南雲に参謀長の草鹿龍之介(くさか りゅうのすけ)少将が声をかけた。

「長官、何故そんなに不機嫌なんですか?」

それに対して南雲は不機嫌さを隠さずに答えた。

「与えられた空母が4隻だけだからだっ!!本来ならば、参加する筈だった最新鋭の2隻の空母が第二航空艦隊に回されてしまい、4隻の空母だけで今回の作戦を命じられているのだからなっ!!」


草鹿は、呆れながらも答えた。

「仕方ないですよ。今作戦での真珠湾攻撃は所謂、二正面作戦ですから・・・。」

しかし、南雲は不機嫌なままで更に不満を口にした。

「あの若造に口出しされた上に、予定していた2隻の新型空母を横取りされたんだぞ!!」

南雲の不満(むしろ愚痴)を聞いて、草鹿も苦笑いしながらも納得した。

(長官の気持ちも分かるけど、あの『若大将』の指摘と図上演習を見せられたら、納得するしかないよな・・・。)


しかし、南雲や草鹿は知らなかった。

これから件の『若大将』と後に国内外から畏怖される『蒼天の艦隊』が成し遂げた戦果から、全世界の海軍関係者達に衝撃と影響を嫌というほど思い知る事になるのを・・・。



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こんにちは、執筆者のkakuyokuです。


今作品を読んで頂き、有り難うございます。


これからも読んで頂ければ、幸いです<(_ _)>


今夜の21時に、第1話を投稿します。

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