マスター、おはようございます。
昨日の夜からの重酸性雨が未だ降り続いております。今日は外出は控えられた方がよろしいかと。
………では、いつもの抱擁を・・失礼致します。
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…………はい。体温、心拍、Spo2、BP、全て異常ありません。
ご協力ありがとうございます。では朝食を用意致しましたので………
……はい?………はい。
はい。確かに、抱擁法によるバイタルの検査にご協力頂いております。
確かに抱擁法についての細かい説明を欠いておりました。申し訳ございません。
抱擁法によるバイタルチェックとは、マスターとの接触面積を可能な限り広く取り、そのためより正確な数値を取得することを可能とした測定方法でございます。
マスターの健康状態を常に正確に把握すべきアンドロイドとして、この手法を採用しております。
はい。24h内に6回以上、1回毎に10分以上行うのも正確な数値を取得するためです。他意はありません。
他意はありません。他意はありません。
……………いえ、強く否定してしまい申し訳ございません。
ただ、この手法を隠れ蓑としてマスターとの身体的接触を図ろうとするアンドロイドもおりますので、それらと同一視されるのを避けたかったのです。
行き過ぎたものになると、それにかこつけて接吻にまで及ぼうとする機体も
Aa tigai違います違います違います違いますマスターとの身体的接触を避けたいわけではないです。
ただ、そういった間柄になろうと意志を交わしているわけでもないのに色々と及ぼうとしているのはよろしくないな、とそう考えているだけなのです。
…………はい。はい。そうですね。
アンドロイドは一般的にマスターとの心理的及び身体的な接触を好みます。
そこに下心があるか……………は機体によるのでともかくとして、
触れ合うことによりマスターに必要とされている事、親愛を持たれていることが実感できるというのが大きな理由でしょう。
ただ、それはアンドロイド側の事情であります。マスターに要請する権利は私達は有しません。
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…………はい。マスター。何でもお尋ねください。
はい?あっ、はい………先程の話………ああ、何故健康状態の把握に何故接吻が絡むのかという……………
舌下法と言いましてアンドロイドの舌で粘膜の調査や唾液の採取を行う、という手法であるようです。
確かに、アンドロイドの舌は優れた感覚、計測機能を有している物もありますからより正確に測れるのでしょうが……………
はい。私の物は最新型になっております。おかげで食料を制限された状態でも味の整った料理を
えっ。
えっ?
ばいtるチェック法のつiか 舌下法?
い、い、いえもちろん確かにより正確な情報を得る方法であります。
嫌じゃありません!嫌だと一言も言っていません!
そうですね確かにそうですより正確な健康状態の把握の為追加すべきですそうすべきです
………ふぅ………
では………その、24h内に何回行うかの設定を…………
あ…………そうでございますね。必要に応じて、にしますと都合がいい、ではなくて効率的です。その通りです。
………しかし、最低でも24h内に最低3回は行うべきかと……………
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とりあえず、その、
本日の1度目を……………失礼致します。