アルウィンと幼馴染のオトゥリアとの絆には、本当に感動しました。二人の絆と別れが物語をより一層ドラマチックに引き立てているように感じました。
さらに、世界観の深さには驚かされました。
この作品の中で、ゴブリンのような異種族を迫害する南光十字教と、元々吸血族が王国を築き、南光十字教との戦争を経て数奇な運命を辿ったズィーア村が描かれています。
そして、異種族とも交流する龍神信仰を持つ罪人達からなる入植者が現れ、アルウィンの曽祖父も政争に敗れて移り住んだズィーア村の描写が、物語に深みを与えている様に感じました。