「趣味じゃないんで、いいです」
「唯斗くんとの参考になるかもよ……」
……。
「じゃ、再開するわよ」
カメラのシャッター音がなるなか控えていたAV男優が入ってきた。
二海に無理やり咥えさせ、激しく腰を振っていた。
撮影現場の裏側で
「やりますかね?」
「あぁやって見せれば由井浜直哉も男に落ちるんじゃないの」
「動画撮影始めてます」
は? なにこれぶっ殺したいんだけど……
立ち上がり、逃げようとしたらAV男優に抑え込まれた。
「は?」
「兄ちゃんいい体してるじゃん、今日は京都ボーイの子達、食べていいんだって参加してよ」
と耳元で囁かれた。
ゾワッと体が身震いした。これは一大事だ。
四十万さんは? と辺りをみるがいない
どういうことだ? まさか嵌められた??
桐島プロデューサーの方を見ると上下に何かを動かしている、まさか……。
他の人も同じだ……。
なんだここ、おかしい。
京都ボーイの子達は甘く鳴き男にヨガっていた。
「はーい兄ちゃんのこれも舐めてもらおうか」
先ほどの東雲がこちらに来て、俺のを咥えた。
唯斗以外の男にしゃぶられ、体が反応してしまった。
だが、これは演技でもなんでもいい早くここから逃げないと。
俺は……唯斗に顔向けできない。
「や……やめろ!! 男となんてできるか、気持ち悪い!!!」
とAV男優を押しのけバスローブを掴み控室に向かった。
「残念」
廊下は男たちの人通りが多かった。
もしかしてこれゲスト出演の人たち??
桐島プロデューサーも落ちたな……。
急いで控室に向かうとぐるぐる巻きにされた四十万さんがいた。
「だ……大丈夫か?」
「ぷはっ直哉くん、よかった、早くここから逃げたほうがいい、これは完全に桐島プロデューサーの企みだ」
四十万さんと俺は急いでビルを後にした。
ドラマの撮影かなにかみたいな事件に巻き込まれた。
「あのこれ撮影料は?」
「桐島プロデューサーは雑誌出すと思う、こちらの許可なしにね、でも初めの撮影分だけだと思う、現に失敗に終わってるから」
「はぁー疲れました」
「ホテルとってあるからゆっくり休もっか」
「はい」