「唯斗、起きないと食べちゃうよ」
フランス料理のデザートにかなり強いお酒が使われていたらしくお酒に弱い唯斗は段々と酔いがまわってきてしまい、寝てしまった。
頬をつんつん触りながら
蒼維は直哉が来るまで遊ぶ。
「本当に俺の物になってしまえば良かったのに」
--------------------
大学時代知らない先輩に唯斗の初めてを奪われてしまった。
俺が小学生の頃から大事に育ててきた唯斗を横からオオカミが奪いさり、虚しさで唯斗を襲ってしまった。
あんなみっともない行為をしてしまったにも関わらず唯斗は俺とまだ友人でいたいと……。
---------------------
「はぁー本当に俺の物にしたい」
唯斗の顔で遊ぶ、唇に指を添わして、右往左往していると
口の中に指が落ちてしまった。
「あっ」
口の中を搔きまわすように指を上下に動かす。
「唯斗の中あったかいな」
「んっあっしぇんぱい……」
!?
「はぁー一気に酔いが醒めたさめた」
頭を搔き、口に入れていた指を抜き舐めとる。
キッキーと車の車輪が慌ただしくまわる音が聞こえ、駐車場に1台の車が入ってきた。
「グッドタイミングだね」
手を挙げ、こちらに誘導する。
「お前!!」
ポルシェから降りてきたのは黒服の背の高い男性だった。
声を上げ、胸倉を掴み、怒りをぶつける。
「落ち着いてください、唯斗ここにいますから」
目で合図すると停車しているフェラーリを見ると助手席にぐーすか寝る唯斗がいた。
「なにもしてないだろうな」
「してませんよ、ただお酒がまわってしまっただけです」
唯斗を抱きかかえフェラーリからポルシェに移動した。
その時
「しぇんぱい??」
と声があがり、抱き着いてきた。
「唯斗、俺だよ帰ろう」
「はぁー本当にラブラブで腹立たしいよ」
「残念だったな、俺の勝ちだ」
「そうだ、今度3Pでもやりましょうよ」
「寝言は死んでから言え」
と残してポルシェは音をたてて消えていった。
「死んだら言えないでしょ」
腕を伸ばし
「さてと仕事しよっ」