25階から降りて
自分の建設部に行くと先輩が駆け寄り
「大丈夫だったか?」
と声をかけてきてくれた。
「はい、なんとか」
「さきほど、
※田端=秘書
「あはは、俺も驚きました」
「俺で頼りになるか分からないけどよろしくね」
「はい、よろしくお願いします」
社長に明後日までにメンバーを揃えてほしいと言われた。
先輩の大川さんと東雲さん
昼休憩で大川さんに相談してみよ。
あっという間に午前中がすぎ
「大川さん、リゾート建設計画のメンバーなのですが、大川さんと東雲さん由比ヶ浜さんと一緒にやりたいと思ってるのですが他にどなたかメンバーに加えた方がいいでしょうか?」
「あ、俺も入れてくれるのか、力になれるか分からないがよろしくな」
握手を求めてきた。
「はい、勝手に決めてしまってすみません、よろしくお願いします」
「そうだな…とりあえずこの面子で申請だして、後は田端さんか社長が決めてくれると思うぞ」
「分かりました」
大川の言う通りに申請を田端さんに出した。
チームメンバーが作成され15時に全員が集まった。
「初めまして、この度、リゾート建設計画に参加して頂きありがとうございます、伊都屋と申します」
と軽く挨拶を交わした。
※チームメンバー
伊都屋
大川
東雲
由比ヶ浜
沢田
が参加した。
初日は計画手順などを話、就業が終わった。
RUNRUNにメッセージが届いていた。
爆弾を投下した大宮司蒼維からだった。
『仕事終わったらレゴーンまで来てと』
……。明日が土曜日ということだからか、レゴーン…。直哉に許可取らないといけないなと考えていると
「お疲れ様」
と道路から聞こえた。
「迎えに来たのか?」
「うん、だって絶対に来ないと思って」
にこっと笑う蒼維。
レゴーンというお店は大宮司グループが経営している高級ホテルのレストランだ。
今着ている身なりで行くのは流石に気が引ける…。
蒼維の車に乗り、レゴーンに向かう。
「身なりか?」
「うん」
「気にするな、俺の友人にとやかく言うやつは俺が許さない、それに個室だしな」
と言ってくれるが正直なところ気が引ける。
会社からレゴーンまでは40分くらい、たわいない話で着いた。
蒼維とは小学生からの仲なので無言の空間でも一緒にて気分がいい。
お互い分かっているので特に気を使うこともないからだ、蒼維がほぼ俺がやりたいことを先回りされたりする。
俺のこととなるとほぼ俺中心にまわるところがあるからちょっと周りの目が痛いときもある。