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本願

まゆを持ち


真剣な顔


見せてから


本願ほんがんとして


ただ一つ言う


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村一番の庭園にある東屋に集まって四人で小さな茶碗のお茶を飲む。


お相手の連れの女性が流れをつくっていくので、余計な緊張が解けていく。


挨拶を終えて大切そうに友人から小さな花束を受け取り、ゆっくり一呼吸してから真剣な顔を見せる。


ハンカチの上に大切そうに繭をのせて少し押しやるように見せて言う。


「私は繭を紡ぐ仕事が得意なので、続けていきたいです。それ以外の望みはありません。よろしくお願いします。」と。


友達は「・・・。」目を大きく見開いてから「はい。」と力強く言い、ハンカチごと繭を受け取り深くうなずきます。


「あら、良かったわね♪善は急げだわ。今すぐ上に知らせても大丈夫ね?」と同意を求めるやいなやお茶を飲み干して席を立つのでしたのでした。


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