雨が降り
家に泊めてと
人が来て
話を聞くと
古いぞ家が
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小雨が降って「雨漏りがして嫌なので泊めてくれ。」と、一人暮らしの村人が来た。末息子で、両親は湯治場に行かせていて今は一人で暮らし。
「こんな小雨で雨漏りですか?」と、話を聞いていくと、どうも家が古くて雨漏りをするようになっているとのこと。
小雨ではあるが、吹き付ける風のせいでどうも落ちつかないという。
「そだに古いんでは家を新しくする手続きをしたらどうですか?」と話すと煮え切らない感じで「うーん、うーん。」と、言う。
「明日、役場に付き添いますよ。今日は寝ましょう。」と嫁が言い出すことで場が落ちついて、みんなで晩飯を食べるのでした。