焼き型の
汚れ落として
仕舞い込む
焼くの楽しく
村から村へ
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この辺りの村ではタイヤキの型を使いまわしながら、それを運ぶ時に情報もやって来る。
大人になるまでは気がつかなかったが、婿入りを志望する動きはこの情報
村同士のあれやこれやと情報が多すぎて二泊三日で仕事も手伝いながら口伝して伝えていく。
順番であるから役割を引き受けてみたものの「口下手なのに口伝なんてできるのだろうか?!」と、困っいると……。
隣人の細工職人がやってきて「次の村には私が代わりに行きますよ」と言い出したので
来村した人は、もう一度二泊三日することになり「いや~、まいったな~!」と言いながらも、話好きなようで笑顔で自分の村に[ もう二泊します タイヤキの件 ]と、手紙を出すのでした。