喜びと
期待に胸を
力を出して
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豆腐屋夫妻の喧嘩の原因が分かったのは、一ヶ月ほどたった時。
手紙に[ 先日はありがとう。子供を授かりました。守役が通いで入ります。豆腐屋□ ]と文が届いた。
いつもよりも朝の支度が早くに終わるので牛小屋の手伝いに豆腐屋が三日に一度顔を出すようになった。
ちょうどよいので削蹄作業の安全確認を頼んだり、ブラッシングを代わってもらう。
お陰で牛小屋全体の状態もしっかりと確認する余裕ができて、有難い。ついでに鶏用の小屋作りも二人で楽しめた。
作業を手伝ってもらった後には村人みんなに配るために『おからを使った祝いの焼き菓子』を数人で作りながら、子育てのイロハを質問攻めされるのでした。