花えらび
花束つくり
橋を渡って
いざやいざやと
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あっという間の三ヶ月。
背が低かった男は筋骨隆々になり瞳の輝きはそのままに梟とも仲良くなった。
梟からのアドバイスで花を選び花束にすると三ヶ月の宿と鍛錬の感謝を告げて橋の前まで行く。
この橋は沈下橋で水が多い時は渡ることができずに半日ほどかけて
大切な時に沈下橋を渡るのはここに住まう者たちの縁起担ぎになっている。
水が少し橋にかかっているが渡れそうなので、そのまま渡ることにする。
牛飼いの家に到着し、梟に呼ばれた妹が出迎えて照れながら「腕相撲はナシで大丈夫です♡」と告げた。
朝に実家に出向いた梟から妹が「大丈夫です♡」と答えたと知らされて、安堵する。
守り役を呼び家空ける予定ができたので信じて任せると伝えて蜂蜜酒を振る舞う。
実家への移動日は梟からの知らせを待つので、守り役も混じっての日々が少しの間続くことになる。
『座布団を十二枚』という指令を受け取り、守り役も交えて作ることになった。