別れ際

必要な物

それぞれに

渡し渡され

丸く収まり

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手際よく集まった村人たちに感謝を伝える。

役割を終えてサッと帰る役人たちと守り人に

宴ご飯を手ぬぐいに包んで渡す。

妹は嫁から未婚者が着る衣類を渡されて

「次は私が相手を待つ番になったんだ！」と微笑み

感慨深げだ。

両親に色違いの組紐と手紙を届けてもらうように妹に渡す。

婿入りの際に両親が来ないのは村のしきたりで

組紐を感謝の祈り歌を歌いながら組むことで互いの家庭の円満が守られる宝物になる。

隣村から駆けつけた男衆には

草鞋と蓬よもぎ餅を渡す。

宴の料理を手伝ってくれた仲間には

竹細工の背負い籠かごを渡す。

皆が帰って

静かになった。

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