色彩
凛とした
姿のなかに
やわらかさ
あいだの森の
花ひらくかな
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ふたりはごく自然に
時のたつのも忘れて
楽しい時間を過ごせていました。
夏に訪れて
秋になり
親から手紙が届き、読んでみると……。
[ 帰宅せぬのなら、
そのまま婿入りでよし。
達者で暮らせ。
明日、資材届ける。
増築せよ! ーーー 父 ]
ふたりは顔を見合わせて笑いだすのでした。
(大人になるって、こんなにも簡単なことだったのだ)と。
変わらない日々が変化して
毎日がリズミカルで
色彩ゆたかに過ぎていくのでした。
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