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橋の上

思い出の


なかで時おり


会話する


それだけのこと


これからのコト


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デート相手とは

住んでいる山が違うから

子供の頃は学びの場所で少し話すぐらいだった。


思い出の中で会話をしていた彼女は

ある時、現実の村祭りで巫女舞をしていた

遠くから見てぽうっとなって帰宅した。


村の牛飼いを任された家で黙々と日々を過ごしている。

時々、野の花を花束にして橋まで行く。


その橋は水が多くて渡れないことが多い。


自分から会いに行って何になるのか

会いに行くことに意味はあるのか、それはわからない。


渡れないから残念だと引き返すことが多い。


橋の上には何もないはずなのに

ドキドキしている。


『変わらない日々を変化させる』のは自分なのだと

橋を渡りながら、とにかく会おうと進むのでした。


『これからを動かしたい』という

自分の中から湧き上がる気持ちを感じて。


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