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陰間茶屋

「占埜様! 目覚められましたよ」



とさきほどぶつかってしまった少年が占埜と呼ばれた女に駆け寄る



「あの…俺、なんでこんなところに?」



占埜も他のやつらもキョトンとしている



「?」首を傾げていると


女は近寄ってきて


「お前、何も覚えてないのか?」



「え…はい」



女は考えている


「俺からはあまり話してはならないのでここの主を呼んでくる」



「占埜様俺が呼んできます、先ほど終えられたんですよね? ならゆっくりしててください」



「あーありがとう」



襖を静かに閉め


俺と女だけになる







「あのー本当に覚えてないのでここはどこなのかだけ教えてくれませんか?」



少し悩んでいる


「ここは陰間茶屋だよ」


俺は女を見つめてしまった

聞いたことはある武士の誰かが快楽だけを求めて行為におよんだということは知ってる

まさか目の前にいる女も商売娘ということか?



「あとこの部屋は俺と用心棒達の部屋だから同じ陰間は入ってこれないよ」



と言っていると襖があき

大柄の男が入ってきた


女はすかさず部屋から出ようとしていたが



「占埜、お前はここにいろ」

と言われさきほど座っていたところに戻る

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