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緩和休題 = ◆ 地獄の裏設定 ◇ =


 地獄に連なる設定集



【 おさらい 】


◆ 選別所は閻魔の領域であり、ここで起こった事は全て閻魔の知る所となる。


◆ 閻魔は敬称のため、名前は別に存在している。


◆ 自身や常闇を「待つ側」だと話す。


◆ 帰り際、睦月にブレスレットを贈った。



【 魂の海 】


 閻魔の領域である、選別所の深部にて覗くことができる。


 足元には膨大な魂が流れており、まるで星の海のような光景が広がっている。


 現世でも重いものはゆっくりと、軽いものは速く流れるように、魂の罪やけがれによって、流れる速度は異なっている。


 魂が綺麗なほど、早く現世に生まれ変わることが出来る仕組み。

 殆どの魂は、回収されると直接海の中へ送られる。


 特殊な魂であれば、閻魔の元に送られることもあるが、割合的に良くない魂が多め。


 罪や穢れが流れるにつれて、魂の輝きも変わっていく。

 睦月が魂を「星」と言った理由は、魂によって明るさや輝きがそれぞれ違っていたから。


 地を流れる魂の海に対して、空は真っ暗。宙に浮かぶぼんぼりが、柔らかな光を放っている。



【 魂の選別 】


 選択肢はいくつか存在している。


 海(輪廻)に流す他、閻魔が挙げていた選択肢は四つ。



「魂の選択肢には幾つかあってね。転生を除くと、天界に行く、生まれる世界を変える、彷徨さまよう、消滅するがある。そしてその選択肢は、魂の価値や行いによって変化していくんだよ」


 第一生 「魂の選別」より抜粋。



◇ 天界に行く


◇ 生まれる世界を変える


◆ 彷徨う(追放と同義)


◆ 消滅する



 大きく分けてこの四つ。



 今回は下記二つについて、詳しく設定を記載してみました。


 まず作中でも出てきた消滅ですが、物語ではあっけなく消えてしまったように見えると思います。


 以下、裏設定に近いかもしれません。



【 消滅に関する設定 】


 消滅するのは魂だけであり、意識は永い時間をかけて苦しみ続ける。

 地獄に相応しい苦痛を受ける中、稀に心から改心する者が現れることも。


 ただし、既に魂が消滅しているためどうにもならない。


 お先真っ暗。



【 彷徨う(追放される)】


 消滅させるほどではないが、こちらもかなり重い罪を犯した魂が対象となる。

 世界から拒否され、星から追い出された末、永い時をかけて彷徨い続けることに。


 ただし、魂はまだ存在している。


 永い旅路の果て、もし再び輝きを取り戻せることがあったなら、どこかの世界が手を伸ばしてくれるかもしれない。


 現世の人間が何億光年も先の星が見えるように、遙か彼方で輝く一粒の希望だけは残っている。



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