光速の99・995%で太陽から遠ざかる
✿✿
「あぁ、わかった、
「よく故障個所が特定できましたね」
「へっへーん。やったね。これでやっと、お
工具箱から、必要な工具類を取り出し、船内カメラに見せた。
「そうですね。それで大丈夫そうです。問題箇所が見つかりさえすれば、あとはドローンに任せれば良いって言っても聞かないのでしょう?」
「にひひひ、その通り! こんな楽しいこと、ドローンにあげたりしないよ!」
そう言うと、
お米を炊く機械だけ、どうしてなのか、水加減をいくら調整しても、必ずお
✿✿
宇宙船
「
一見、残酷なようだが、死体といえど、長期間に渡って飛行する宇宙船においては、貴重な資源なのだ。そのため、通常であれば、アミノ酸まで分解し、資源として再利用される。しかし、今回は娘の
「いいえ。大切な資源よ。辛いけれど、皆で大切に使いましょう。お父様も分かってくださるし、聞けばそうしろと仰るわ。そういう人だもの」
「承知しました」
✿✿
五十年の旅の折り返し地点。ちょうど宇宙船
パーティーの最中、昨日、冷凍睡眠装置の不調で蘇生処理を受けたばかりという、三十歳の男性に口説かれた。今は
口説かれているのは自分だというのに、まるで第三者の身に起きた事象を俯瞰しているかのような気分で、
「ロリコンには興味ないわ」
と言ってしまった。
当然、男は怪訝な顔をし、ただ脈の無いことだけは伝わったようで、それ以上はつき纏われることはなかった。
✿✿
コンピューター上でCADを用いて設計を行っている。
「
「車椅子よ。電動の」
「なるほど。地球に帰還した際に使われるのですね」
「そうそう。
「良いアイデアだと思います」
「でっしょう? 設計が出来上がったら、地球の重力下で問題ないかシミュレーションしてくれる?」
「承知いたしました」
「うまくいきそうなら、船内で生活中の人たち全員分作成お願いね」
「はい、もちろんです」
「他の、冷凍睡眠装置で過ごしてる人たちは平気なの?」
「平気ではないです。約一年間、無重量での生活をしますので、足の筋肉が落ちてしまい、帰還後すぐには動けないと思います」
「え、じゃあ、どうするの? 車椅子を約5千万個作っちゃうの?」
「さすがにそれは無理だと思います。足の筋組織のサポートを行う装置を付けてもらいます。こちらは、人数分ありますので」
「え、じゃあ、車椅子なんて要らなかった?」
「いいえ。さすがに