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020話 お母様の尋問(02)

 しかし、どうやらお母様は私が魔王様をお部屋に入れ、お話を聞き、添い寝をしたことは知らないようです。

 このまま黙って知らぬ存ぜぬで通しましょうか?

 でも嘘がバレたらとても怖いことになりそうです。それならいっそ正直に白状してお叱りを受けた方が良いのでは……?


 私がどうしようか悩んでいると、部屋のドアがノックされました。


 とても力強く、少し乱暴とも思えるノックでした。


「あ、あらら? だ、誰でしょうか? すみません、お母様。お客様のようですのでお出迎えしないといけないです。おほほほほ」


 私は話を逸らそうと、そういって扉に駆け寄りました。


「はい~? どちら様でしょうか~?」


 私がそう尋ねると「俺だ。ネフェル。グランダムだ」とのお返事でした。

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