(どちらも何も、
い、言われてみればそうですが……。
それなら一言そう言っていただきたかったです……。
「お母様の御身体を
私は頭の中で土下座をしてお母様に謝罪しました。
(よい。
「あ、あのお母様とはいつでもお話しできるのでしょうか?」
(いや、
そう言われるとお母様は眠りにつかれようとされました。
私は全く眠くありませんでしたが、夜も更けていましたのでお母様の仰る通り今日は寝た方が良さそうだと思いました。
そこで豪奢な天蓋付きベッドのフカフカ具合を確かめようと思いましたが、その時───不意に部屋の扉がノックされました。
とても小さなノックで、恐る恐るといった感じでした。
一瞬、気のせいかとも思いましたが、確かに扉の前に誰かがいるようでした。