皆さんが部屋を出て、一人になった私は鏡の前に立ちました。
今の自分の姿を確認したかったのです。
恐る恐る鏡に映る自分を見てみると、そこには私ではなく魔王のお母様───ネフェル・パトラ・アスタロッド様が映し出されていました。
私が右手を挙げると鏡の中のお母様も右手を挙げます。私が微笑むと鏡の中のお母様も微笑み返してくれます。
「私……本当に魔王のお母様になってる……」
私は本当に驚きました。
このような事が現実に起こるなんて……。さすが異世界転生。凄いです。
そして私は恐る恐る視線を下ろしました。
そうすると少し目線を下げただけですぐに大きな胸が視界に入ってきました。
お母様のお姿になる前の私は細身で線が細く、全体的に
そして身長だけは170cmと女としては高身長だったので、より一層ヒョロっとした感じが強く、母親から「
因みにその時の言葉の
そんな私が急にこのような大きな果実を手に入れたので、どう扱えば良いのかとても困ってしまいました。
ひとまず上から軽く押さえてふかふかの感触を確かめたり、下から持ち上げてタプタプと揺れる重みを楽しんだりしていると───
(───おい。そうあまりいじくりまわしてくれるな。さすがに少し気恥ずかしいわ)
「───っ!!! ええっ!? お、お母様っ!? ど、どちらにっ!?」
私はびっくりして部屋の中を見渡しました。