「おぬしのように気遣いができる者を探しておった。何せ
確かに仰る通り、お母様はとても威厳に満ちておられ、下々の者をいちいち気遣うという事とはご縁がなさそうです。
「スキルが欲しいと申したな?」
「は、はいっ。是非ともいただきたいと思っております」
「スキルはやれんが
「………………へ?」
私は一瞬、お母様の仰った言葉の意味が理解できず、気の抜けた返事をしてしまいました。
「す、すみません、お母様。今、なんと……?」
「
───……御身体を好きにして良い……?
───そうお母様は仰ったのでしょうか?
───それは
───つまり
私は改めてお母様の御身体を拝見しました。
お母様はすらりとした長身で細身の方でしたが、胸はとても豊かでドレスからこぼれ落ちそうな程でした。
優美な腰のくびれ───その先に伸びる
───……この御身体を好きにして良いと?
事態を理解した私は鼻から盛大に鮮血を噴き飛ばしました。
ショックと出血多量で危うく本当に死んでしまうところでした。