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002話 異世界転生で魔王のお母様に会う(02)

「す、すみません、女神様! 後ろにおられたとは気づきませんでした!」


 私が振り返ると、そこには黒いドレス姿の女神様が立っておられました。

 女神様のドレスは胸元がとても開放的で、スカートのスリッドも大きく、光り輝くあらわになっていました。

 ちょっと妖艶な雰囲気もあり、私は想像していた女神様とは少し様子が違うなと思いました。

 女神様は清らかな聖女のような方だと想像していたからです。


「あの、女神様……私は死んでいないというのはどういうことでしょうか?」


「そのままじゃ。おぬしはまだ死んでおらん。じゃが、わらわが力を貸さねば遠からず死ぬことになるじゃろう」


「そ、そうなんですね。あの、まだ死にたくないので、是非お力添えをいただきたいのですが……」


「よかろう。ではわらわの頼みを聞いてもらおう」


 よかった。になりました。


 女神様が想像していた方と違ったので少し不安になりましたが、これで私はスキルを授かり、異世界に転生して任務を果たせば現実世界に戻れそうです。


 で助かりました。

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