名前
職業
レベル 30
HP 450/450
MP 300/300
STR 80(+16) DEF 67(+13)
INT 60(+12) DEX 40(+8)
AGI 50(+10) LUK 22(+4)
EXP 0/ 120000
【固有スキル】
「聖なる乙女の口づけ」
(ステータス常時20%上昇 対魔族攻撃力20%上昇 対魔族防御力20%上昇 HP常時回復(小))
【スキル】
「対物理防御(小)」(常時)
「対魔法防御(小)」(常時)
「状態異常無効(小)」(常時)
【称号】
「勇者」
(戦闘時PTメンバーのSTRとDEXを上げる)
数値的な事は分からないけど、委員長のステはこんな感じ。
委員長、華江っていうのか。
「スキルは凄いみたいだけど、このステータスって強いのかしら?」
委員長も実感が無いんだろう。
目の前のステータスを眺めながら腕組みをしている。
ん?
あれ?
『それは他の者には見えません』
さっき、ちょび髭がそんなことを言っていたような気が……。
ちらっと、他の二人を見てみる。
「俺は【
名前
職業
レベル 28
HP 800/800
MP 250/250
STR 110 DEF 100
INT 50 DEX 25
AGI 35 LUK 60
EXP 0/115000
【固有スキル】
「真理へ至る扉」
(魔法使用時消費MP30%減 回復魔法使用時回復量30%増 攻撃魔法使用時ダメージ30%増 MP常時回復(小))
【スキル】
「対魔法防御(小)」(常時)
「対魔特性(小)」(常時)
「状態異常無効(小)」(常時)
【称号】
「勇者」
(戦闘時PTメンバーのSTRとDEXを上げる)
うん、プロレスラーのステータスも普通に見えるな。
てか、お前が賢者?そのガタイで?
聖騎士より物理攻撃力あるけど?
元の世界での能力とか体格も反映されてるのか?
あと、名前が全然似合ってない。
「……は、……せ……る……ち……」
眼鏡くん、なんて?
初めて喋ったと思ったら、めっちゃ声ちっさ!
名前
職業
レベル 28
HP 300/300
MP 550/550
STR 30 DEF 31
INT 82 DEX 75
AGI 85 LUK 10
EXP 0/115000
【固有スキル】
「殺戮の暴走」
(発動時STR・DEX・AGIを200%上昇 精神汚染の状態異常)
【スキル】
「対魔法防御(小)」(常時)
「対物理防御(小)」(常時)
「精神安定(小)」(常時)
【称号】
「勇者」
(戦闘時PTメンバーのSTRとDEXを上げる)
眼鏡君のご両親!!子供の将来のこと考えて名前付けてあげて!!
この感じで【凶戦士】とかヤバすぎるから!!
あと、狂気の固有スキルとか、謎の「精神安定(小)」とかもこえーよ!!
むしろ、ここは(大)でもギリギリって雰囲気だぞ?
結局のところ、やっぱり他の人のステータスは見ることが出来るな。
これは、まん丸神様の加護のせいか?
とりあえず、自分のステータスも見ておかなきゃ。
ステータスオープン。
……………。
ステータスオープン。
………………。
「……すてーたすおーぷん」(ぼそっ)
『ステータスを表示しますか?YES/NO』
うわっ!何かの声が頭の中に!!
これは――ナビか?
いや、何で俺だけ音声入力!?
何か委員長がこっち見てニコニコしてるし!?
「い、YES……」
『現在所持しているステータスは一つです。【その他】のステータスを表示します』
所持しているステータス?日本語おかしくね?
その他のステータスじゃなくてメインを見たいんだけど?
名前
職業 その他
レベル 1
HP 100/100
MP 50/ 50
力 中3 我慢 軟弱
頭 非常に弱い 器用さ 不器用
動き 見るに耐えない 運勢 末吉
EXP 0/100
【固有スキル】
覚えることが出来ません
【スキル】
覚えることが出来ません。
【称号】
「マルマールの使徒」
(???)
あれ?俺は今何を見てる?
職業【その他】って何!?
【その他】のステータスを表示します……そういうこと!?
スキル…覚えることが出来ません……。
ステータスの表示も他の人と違うし、ちょいちょいディスられてんな!?
あと、後半は完全におみくじだよね??
出産?全然予定にありませんけど?
「では、最後に……貴方のステータスを教えてくださいますか?」
「ひゃ!ふぁい!」
ちょび髭!いつの間に目の前にきてた!?
「え……ええと……」
何て答えたら良いんだ?
「職業は何でしょうか?」
他の三人が余程当たりだったのか(凶戦士含む)、物凄い笑顔でこちらを覗き込んでくる。
「……その他です」
「
耳腐ってんのか?
誰が妖怪だ。
『【泥田坊】
泥田坊は顔が片目のみで手の指が3本しかなく、泥田から上半身のみの姿で夜な夜な田に現れては、「田を返せ、田を返せ」と農家を継ごうとしない息子を罵ったと言われている。『今昔百鬼拾遺』より』
ナビも泥田坊の解説しなくていいわ!!
てか、こっちの世界に妖怪いないだろうよ!!
「職業のところには…【その他】って表示されています…」
「それは……無職ということでしょうかな?ちなみに、レベルはいくつでしょう?」
「……1……です。固有スキル、スキル共に『覚えることが出来ません』……と」
「なんと!?無職でレベル1ですと!?しかもスキルを覚えられないとは!?」
無職じゃなくて【その他】ですけどね。
まあ、今更何の意味も無いけども。
水を打ったように静まり返る室内。
ちょび髭も何を言ったら良いか分からないのか、その目は宙をバタフライで泳ぎまくっている。
その時、王様がぼそりと呟いた。
「魔王退治……いく?」
「俺……死んじゃいません?」
「死んじゃうだろうねえ」
「行きません!!」
「だよねえ」
話の分かる王様で良かったー。