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聖女にも魔女にもなれなかった私は、世界の鎖を砕ける
星琴ちさき
異世界ファンタジー冒険・バトル
2024年12月17日
公開日
28,522文字
連載中
「聖女にも魔女にもなれなかったあなたは『主人公』になる資格がない。
愛されることも憎まれることもなく、歴史の塵となり、孤独と絶望と共に散りゆく」――
落ちこぼれの運命を釘付けられた少女は、翻弄された運命を砕ける異色ファンタジー!
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第4回「NSP」賞に参加中、2月10日までに、三の倍数の日に更新します。
気に入っていただければ、投票やブックマークでのご応援をお願いいたします!
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少女フィルナは小さい頃から「魔女の呪い」という奇病にまとわれ、治療方法を求めて旅を続けている。
 とある船旅の途中で、フィルナは殺人事件に遭遇した。
そして、事態がどんどんカオスの方向に展開しに行く――探偵はデタラメ、イケメン貴族は暴言暴行、美しい姫様は殺人犯を庇う、「王子様」はお宝ものを狙う大悪党、海賊のスパイまでいて、客船ごとに海賊に掴まれた……
 フィルナ自身も大きな秘密を抱えている。災難の旅で出会った二人の青年によって、フィルナの正体と過去が暴かれる。18年前から封印された彼女の運命は動きだす。

この作品のコンセプト(飛ばしてOK)

不幸なことがあって、虐げられた可哀そうな女性が奇跡に出会い、イケメンに助けてもらって、幸せになる女性向け作品はたくさん存在しています。

出版社やプラットフォームが作家に募集する女性向けの作品(特に、恋愛要素のあるもの)もそれが中心になっていますね。

以前、女性向け作品を企画する際に、女性向けにしては大き過ぎ、女性向け作品の読者はすぐ恋愛に落ちるものにしか興味ないのようなことを言われたことがありますが、強い違和感を覚えました。

男性向け作品に携わったこともあります。ターゲットを男性向け読者に設定すれば、ラブコメでも王道ファンタジーでも「大きすぎ」という問題がないのに(むしろプラスポイント)、どうして女性向け作品は、スピード恋愛に限定されるのでしょうか?

もちろん、恋愛やハーレム作品はヒットジャンルではあります。しかし、それ以外に、女性自身の強さを表現する、女性主人公が世界をリードする王道ファンタジーのような女性向け作品を求める読者も多くいらっしゃると思います。

私自身も周りの多くの友達も、恋愛がメインディッシュの女性向け作品より、女性が「戦う」ファンタジー作品に魅了されています。

この作品では、最もつらい時を自力で乗り越える、運命に翻弄されても弱音を吐かない、絶対めげない女性を主人公にしたい。

天真爛漫ではなくても、道を踏み外しても、善良な心と誇りを持って生きていく自立的な女性像を描きたい。

黒闇の中の光は一番輝かしいと思います。

また、恋愛に関して、ヒロインがただ助けられキャラではなく、ある程度完成された姿で登場し、互角な立場でヒーローと絡み合う恋愛も独特な面白味があるのではないでしょうか?

もともと第三人称で書くつもりだけど、第一人称のほうがよりよく主人公の心理と葛藤を表現できると気付いて、第一人称にしました。

メジャーの女性向けファンタジーより感情移入しにくいかもしれない、甘い恋愛へのご期待を裏切るかもしれないが、少しでもコンセプトを伝えできたら嬉しいです。

長々の前書きになりましたが、何卒、よろしくお願いいたします。

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