それから数日が過ぎた頃、軍備に追われる
それは
「お久し振りでございます、
「これはこれは、
「お役に立てて何よりです。やはり、わたくしの勘は当たりましたな。アナタは想定していた以上の幸運をわたくしにもたらしてくださいました」
「何か良い事でもありましたか?」
おおありです、と
「アナタ方が【
喜色を余す事無く語る。
「それより、今日はどうしたのですか? 以前立て替えていただいたお金でしたら、ご覧の通りとてもお返し出来る状況にありません」
「いいえ、あれはもう成立した商談です。アナタがこれ以上お支払いいただく必要はございません」
「しかし、それではこちらの気がすみません」
申し訳無さそうに恐縮する
「女神がそのようなことを気になさらずに」
と冗談めかして言った。
「今日わたくしがこちらに参りましたのは、実はさるお方からアナタへの援助を申しつかりまして、あちらをお持ち致しました次第です」
そう言って
「あれは?」
「【
「お代の方は先方からいただいておりますので、どうぞご安心ください」
「いけません! これ以上のご厚意は、かえって心苦しく感じてしまいます。こちらは何ひとつお返し出来るものが無いのです」
「先方がおっしゃるには、『
「一体、どこのどなたがそのような酔狂な事を?」
「先方からのご希望により、それを明かす事は出来ません。ですが、身分
確かに、これだけ大量の武器を揃えて、挙げ句には無償で提供する程だ。それなりに財を成した貴族か王族でもなければ、出来ない芸当だろう。
──先程、武器を【
ふと、
それならば、その恩に
「分かりました。今回もありがたく使わせていただきます」
「それは良かった。わたくしもこちらに来た甲斐がありました」
「そういえば、
「そうですか……」
その名を聞き、
「なにぶん、無愛想な娘ですから。ご迷惑をおかけしてはいませんか?」
「とんでもございません。いつも助けていただいて感謝しております。それに、みんなと仲良くやっておりますよ。特にわたしの弟などは実の姉のように慕っており、こちらが少し
ほう、と