斐古
文芸・その他純文学
2024年12月13日
公開日
1.5万字
連載中
友人の死をきっかけに心を閉ざした少年、名倉 光(なぐらひかる)。
最初は様々な噂が飛び交っていた。しかし時間と共に友人の死など無かったかのように、今日も教室の中は平凡な日常を繰り返す。
……だがそれと同時に光の心には罪悪感と後悔が散り積もっていった。
夏休みが近づき始めた……そんなある日、光は不思議な噂を耳にする。
───『死者に会える泉』───
光は藁にもすがる思いで、『死者に会える泉』があると言われる……『思人(シビト)ノ杜(もり)』へと向かう。
そして光が目にしたものは───?
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プロローグ
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Q.あなたは会いたい人はいますか?
A.はい、います。
Q.それはどんな人ですか?
A.もう二度と会えない人です。
Q.それはもしや死者ですか?
A.………………。
Q.あなたは死者に会えると思ってますか?
A.はい。
Q.それは何故ですか?
A.……んです。
Q.……はい?
A.この目で、見たからです。
Q.『見た』、とは……?
A.『死者に会える泉』で、僕は見たからです。
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