今日はどこから話そうか。私の悪ガキエピソードでも書くとしよう。
母が子育てに忙しかった間、私は近所の子どもたちと遊ぶか、一人でいろいろと遊んでいた。父は知らん。一人の時は大体、家の中で絵を書くか、絵本を読んでいた。女の子が好むような手遊びや折り紙、人形遊びはほとんどしたことがない。広島県民のくせに、千羽鶴の折り方さえわからない。だから毎年、原爆投下の日の為に折り鶴が必要になった時に四苦八苦することになる。蛇足だが、私の主人は折り紙が得意だ。おばあちゃんと折り紙やお手玉で遊んでいたらしい。私は川でザリガニを釣ったり、小魚を捕まえて遊んでいた。……中身を交換したほうが良いんじゃないか? とたまーに思うことがある。
さて。話は戻るが、私だってまだ5歳の幼児だ。イタズラだってする。しかしそのイタズラに選んだ物が問題だった。我が家では、ストーブの灯油が切れたら、給油係は私だった。……田舎の冬の夜は寒いからね。灯油を給油したがる大人はいない。そこで適任だったのが、私である。
だが、私は灯油を容器に入れるのがそんなに嫌いではなかった。なぜなら、灯油の揮発する臭いが好きで(手や服に着いたのは除外)、赤色の灯油ポンプをしゅぽっふしゅぽっふと押すのが楽しかったからだ。そして我が家であるボロアパートは一階に一室、二階に二室ある。我が家の部屋は左にあって、一階は倉庫。右の一階は大家さん夫妻宅で右の二階には美人のおねーちゃんが住んでいた。
このアパートは玄関ドアの横に、洗濯機を外置きするタイプになっていて、雨でびしゃびしゃになってしまうのだが、そんな所に美人のおねーちゃんは灯油のタンクを置いたままにしていたのだ! 当然、私はそのポンプをしゅぽっふしゅぽっふしに行くに決まっている!! 私は考えるよりも早くポンプを握りに行った。
しかし、我が家と違って、おねーさんのボンプは灯油タンクに挿したままだったのである!! 気がつけば、私の足元は灯油だらけ。一階の大家さんの洗濯物は灯油まみれ。しかも空気が乾燥している真冬に、そこら中灯油だらけはまずい!!
私は母の元へ飛んで帰り、ことのあらましを話し、げんこつを受け。大家さんとおねーさんに謝りに行ったのだった。
幸い皆さん優しい方たちで、私は普段から大家さんとおねーさんに可愛がってもらっていたので許してもらえた。今思い出しても、申し訳なくて頭が上がらない話である。
ちなみに、新築で建てた私と夫とワンコとニャンコの家は、オール電化だ!
田舎では、毎日のように火事が起きている。皆、気をつけてね!