子供の頃から自分でも解読のできない物語を書くのが日課だった。古代文字とまではいかないが、そのレベルである。イラストも味のある絵ばかりだったが、それでも本人にとっては美しい絵画だ。誰かにとっては、価値のあるものになる。
私はとにかく文房具屋さんでも100円ショップでもAmazonでも、ノートをたくさん買う。そして買ってもらった記憶も多い。原稿用紙も大量に買い込んでた記憶が鮮明にある。はっきり言って「買いすぎ」である。
がんばって原稿用紙に物語書いて送ってたな。公募の本なんか買って。
でも幸せだったな。楽しかった。
掴めなくとも、確かな充足感があった。
今は自由に見えて、不自由な時代だなって思う。恵まれた世界も見方を変えたら――万華鏡のように変わる。
過去は好きじゃない。でも「楽しかった」。
今は好きじゃない。でも「きらいじゃない」。