次の日もこれまで通りゆうまがご飯の支度をしたり、洗濯をしたりしている。
はるかはこれまでと同じように、接してくるし、話しかけてくる。
それに対し、ゆうまも同じように接している。
そのつもりだが、なにか違う…。
「へ〜そうなんだ〜」
「うん!でねでね〜〜〜〜」
「うんうん」
会話をしていても、自分が変わったかのように感じる。
話をしていても。
ご飯と食べていても。
一緒に書い物に行っても。
楽しいや嬉しい。愛おしいや好き。
そんな感情が全く湧いていない感じ。
無機質なロボットのようにただ生活に必要なことを淡々をこなしている。
そんな感じ。
…
元々夜の頻度は少ないほうだったが、あれからしていない。
するタイミングはたくさんあった。
「ねぇ・・・」
スリスリ…
…チュ
「あっ、、、」
「ごめん、今日ちょっと疲れてるみたいだから…」
「…」
「じゃあ、ぎゅーして」
「…うん」
ぎゅー
「よしよし。はやくねんねしー」
「…うん」
「…」
zzzzz
これまで僕から断るなんて一度もない。あるわけがない。
断られるのがいつも。
でも、違った。
その一言を口に出したゆうまに対しビックリしたような顔をしたはるか。
…表情は悲しげにも見えた。
…
あれから数日経っても空っぽの心のままだ。
仕事に対しても。
生活に対しても。
はるかに対しても。
活力となっていたものを何も感じない。
それでも、はるかはこれまでと同じように接してくる。
正確には接してくれているのかもしれないが、わからない。
そんな日々を過ごしていくと、ゆうまは自分の中に
彼氏としての人格と、
第三者の人格があることを感じた。
それから徐々にはるかとの話や相談において、彼氏ではない第三者のゆうまとして接している。
そうはしたくない。
けど、そうしないと自分の心が保てない。
「…あれ、、」
「なんかもうどうでもいいや」
「全て、、どうでもいい」