レオナルドがようやく終わった、と
一方、セレナリーゼは自分の服にはあまり興味がないようで、三階に到着した当初、はしゃいでいたのはフェーリス一人だった。最初にセレナリーゼの
レオナルドは、近くにはいても、自分のセンスに自信がないため、
「レオ兄さまはこちらの服どう思いますか?」
なんとセレナリーゼがレオナルドにも感想を求めてきた。それも何だか非常に期待に
「あ、ああ。よく似合ってると思うよ」
「そうですか?では次の服を着てみますね」
レオナルドを見つめていたセレナリーゼは、そう言うと笑みを浮かべて、フェーリスが選んだ二着目の服とともに試着室に入っていく。
「うん……」
(なあ、ステラ。これって待ってろってこと、だよな?)
『そうでしょうね』
(だよなぁ……)
ちょっと気が重くなるレオナルドだった。
その後もフェーリスが選んだ第一陣の服をセレナリーゼは試着し続け、レオナルドは毎回感想を求められた。ただ感想といっても、レオナルドには、似合ってるや可愛いを
もちろんレオナルドとしては本気で言っていたのだが、何度目かのときにセレナリーゼから、
「レオ兄さまは同じ感想ばかりですね。何だかどうでもいいみたいに聞こえます」
と、
「そんなことないよ!?」
「……本当ですか?」
レオナルドにジト目を向けるセレナリーゼ。
「もちろん!本当に全部セレナに似合ってて可愛かったから。こういうのあんまり慣れてなくて他に言葉が見つからないんだ。ごめん、セレナ」
「っ、そんな、謝らないでください。私の方こそ
レオナルドがすぐに謝ったことで
「あ、ああ、もちろん」
すぐにセレナリーゼの機嫌が直ってくれたのでレオナルドはそっと胸を
『レオは本当にセレナリーゼに弱いですね』
(うっせ。でも素直な感想をちゃんと言ってたんだけどなぁ)
『レオは
(女の子にこうして感想を求められるのってマジで
『そんなことを言っているようでは今後も
(今後、か……。どうなんだろうな。いつまでセレナが俺と仲良くしてくれるかわかんないんだよな)
『ゲームでは
(ああ。今は大分ゲームと違う感じがするけど、学園に入学する頃にはゲーム通りになってる可能性もあるからさ)
『……それはどうでしょうね』
(ん?)
『いえ、何でもありません』
何か
そうして第一陣が終わると、フェーリスは再び服選びに突入した。しかも、最初は乗り気じゃなかったように見えたセレナリーゼも一緒にだ。二人で楽しそうに選んでいる。二人とも買い物が好きなんだなとレオナルドは
しばらく自分にできることはなさそうなので、レオナルドは二人からそっと離れ、店内を見て回った。
レオナルドが何をしているのか。それはミレーネへのプレゼント探しだったりする。もうすぐミレーネは十六歳の誕生日を
この国において、五歳、十歳、そして十六歳の誕生日というのは、特別なものだ。五歳の誕生日は無事に育ってくれたことへの感謝、十歳は下働きに出るようになったり、魔力測定を行ったりという
そして、十六歳というのは成人する年齢だ。成人年齢は周辺国も同じで、結婚もできるようになる。
ちなみに、ムージェスト王国の貴族は十六歳から婚約者を作るのが
ミレーネがそんな特別な日を迎えるため、何かお祝いをしたいとレオナルドは考えたのだ。
個人的にしたいと思っていることのため、父母に金銭を
しかし、何がいいか具体的には考えていなかったので、こうして店内を見ていても、中々これだと思う物が見つからない。
そうこうしているうちに、ふとセレナリーゼ達の方を見れば、服選びが終わったようで二人は試着コーナーにいた。この後は第二陣の試着タイムが始まる。そうなればセレナリーゼが着替えている間くらいしか店内を見て回ることはできないだろう。先ほどのことを考えれば、試着した姿の感想を求められる可能性が高いからだ。
それほどまとまった時間、プレゼント探しはできそうにないため、今日は
だが、たとえ今日が無理でも、また今度一人で