白い部屋に若い人が寝ている。
息をしているのかしていないのか、仰向けに寝かされているそれは、本当に人間かどうかさえ怪しく感じる。
外の廊下から覗いている為、尚更彼の生存を確かめる術がなかった。
その部屋の窓の前に一人の男性が立っている。
医者か科学者か。
その男性は無表情で中の人物を見つめていた。
いや、寧ろ観察しているような雰囲気を漂わせている。
小さく頷き、その部屋を離れようとして前を向いた時だった。
突然、目の前の鉄製のドアが大きな音をたてて開く。
現れたのは、寝かされていた人物と同い年の女の子だった。
彼女は息も絶え絶えだが、怒気を含んだ瞳はしっかりと彼を捕らえている。
「何故……どうして……?」
彼女はやっと絞り出した声に怒りの感情をのせて、声を発しない男性に訊ねた。
「あの人は、私の親友だ!
なのに、何故私の器に選んだ?」
「貴方とあの人間の波長等全てが合いました結果です」
“簡単なことですよ”と答えただけで、男性はそれ以上喋らない。
「今すぐ、処置を止め」
「もう遅いですよ」
男性はそう言って彼女の意見を遮り、その場から立ち去った。
一応お仕舞い😢
(上手く言えないけど、こんな感じ)
令和3(2021)年11月28日19:38~20:11作成