「ねえ。ぼくの隣に写ってるこのひと誰だっけ?」
「ええ?おじいちゃんじゃないの」
「あれ。うちのおじいちゃんこんな顔していたかなぁ?」
「写真の写り具合じゃないの。光の加減とか・・・・・・ちょっと見せて。うーん。たぶんおじいちゃんだと思うけど・・・。それよりわたしの前にいる子だれか知ってる?」
「え?知らない子だな。近所の子供が紛れ込んだのかな」
「そんなことってある?家族の集合写真だよ」
「そうだよな・・・・・・。あれ、よく考えたらおれ結婚してなかったわ」
「だよね。わたしもどうもおかしいと思ったのよ。あなたお隣のご主人じゃなかったっけ?結婚してなかったんだ、じゃあ、あれは内縁の奥さんか」
「はは・・・・・・ごめん。ほんとどうかしてたよ。ところできみの家、ここじゃなくて隣だよね」
「あは。間違っちゃった」
「・・・・・・もしかして、昨晩ぼくのベッドに潜り込んできたのも・・・・・・」
「あ、それならうちのおばあちゃんだと思うわよ」